精密な隙間の計測には欠かせない シックネスゲージとは?

物体と物体の間に極わずかな隙間あり、その隙間を計測する場合に活躍するのがシックネスゲージと呼ばれるゲージです。

隙間を直接的に計測する方法としては、シリンダーゲージやキャリパーマイクロなどの計測機器も使用することがあります。

しかし、これらの機器が使用することのできない極わずかな隙間の計測などの場合に活躍するのが、今回ご紹介する「シックネスゲージ」です。

今回は、そんな現場での隙間計測の必需品である「シックネスゲージ」についてご紹介します。

隙間の計測が必要な場面は意外と多い

まずはシックネスゲージそのものについてご紹介する前に、実際にどのような場面でシックネスゲージが必要とされ使用されているのか?についてご紹介します。

シックネスゲージを使用する最終的な目的は物と物との間に存在する、微細な隙間を確認することです。

そうした物と物との隙間の計測が必要とされる場面として、次のような場面が挙げられます。

隙間嵌め公差の部品を組み立てた際の実際の隙間の計測

設計上は隙間を持たせて組み立てられているはずの機械ですが、組み立てた後に本当に設計通りのクリアランスが確保されているかなどを検査する場合にもシックネスゲージを使用します。

二つの製品の関係性を隙間と言う観点から検査するため、製品と製品の間にシックネスゲージを挿入し、その隙間を計測します。

この場合は、規定の隙間であるか否かは確認ができるものの、仮に不適合が起こった際にはどちらの製品に問題があるのかまでは把握することはできません。

平坦度の確認

次は基準となる定盤などと組み合わせて使用する場合です。

例えば、定盤の上に加工した製品を載せ、定盤と製品の隙間を計測することでその製品の平坦度を確認することが出来ます。

この場合は、計測用定盤と言う比較対象があるために、隙間ができた場合にはその欠陥が製品側にあると判断することも可能です。

シックネスゲージの構造や構成は?

では、実際のシックネスゲージとはどのような計測器なのでしょうか?

ここでは、実際のシックネスゲージについて詳しくご紹介していきます。

まず、シックネスゲージの基本は厚さの違う複数の鋼板を厚さごとに分類して集めたものです。

例えば、0.1㎜から10㎜までの厚さの違う鋼板を0.1㎜刻みで5㎜まで集めた場合は100枚の鋼板の束で構成されたシックネスゲージとなります。

実際にはその用途によって構成する板厚や形状に違いがあり、目的によって使い分けるのが通常です。

シックネスゲージの種類は用途によって使い分けが必要

例えば、計測しようとする隙間が非常に狭くシックネスゲージが挿入できる隙間が少ない場合などには、幅の小さなシックネスゲージを使用します。

反対に計測対象が細長い場合などは、幅の広いシックネスゲージを使用します。

また、計測に求められる寸法的な精度が厳しい場合などには、0.1㎜刻みよりももっと小さな差を持つ0.01㎜単位などのシックネスゲージを用いる場合もあります。

隙間ゲージとの違いは?

では同じように、隙間の大きさを計測する写真のような隙間ゲージとの差は何なのでしょうか?

隙間ゲージはその構造上、どうしても計測できる箇所が隙間の入り口に限定されます。

奥行に連れて隙間が小さくなっているような構造の隙間では、先端が引っかかってしまいうまく計測できません。

その点、シックネスゲージであれば入口から何ミリのところまでの隙間はいくつ!といった具合に見えない隙間の奥の形状までも確認することが出来ます。

シックネスゲージを使用する際の注意点

続いてはシックネスゲージの取り扱いについてです。

シックネスゲージを使用する場面で、しばしば発生する危険な使用法や精度の低下を招く可能性がある使用方法についてもご紹介します。

稼働状態の隙間は絶対に計測しない

まず最初は「動いているもの(稼働状態)の計測に使用してはいけない」と言う点です。

隙間の計測を求められる場面にはしばしば、往復や摺動といった運動に伴う隙間の計測を行う場面があります。

そんな場面で稼働状態のままシックネスゲージによる隙間の確認を行うことは非常に危険です。

シックネスゲージは非常に薄い構造の計測機器であるため、摺動部分などではその隙間に簡単に巻き込まれつといった危険性を秘めています。

また、機械への異物の混入はシックネスゲージの損傷を意味するだけでなく、最悪の場合は検査対象である機械そのものを破損してまう可能性さえおも秘めています。

折れ曲がると精度はなくなる

計測対象が非常に狭い箇所にあり。通常のシックネスゲージが使用できない場合にシックネスゲージを折り曲げて使用するといった行為もNGです。

先ほどもご紹介の通り、シックネスゲージは非常に厳密に作られた計測機器です。

その為折れ曲がったり、癖がついてしまったシックネスゲージは場所によって厚さにバラツキが生じるといった問題が発生します。

その為、シックネスゲージの取り扱いには十分な注意が必要です。

一般的なシックネスゲージ

 

最も一般的なシックネスゲージです。

ある程度の長さもあることから、広い幅の隙間計測にも使用可能です。

また、素材もステンレス製であることから錆の心配などもありません。

 

 

 

先端の折れ曲がったタイプのシックネスゲージです。

狭い作業スペースでの隙間計測が可能なのが特徴ですが、曲げた状態を維持するためあまり薄い暑さのリーフはありません。

ここで紹介するのはほんの一例です。自社での隙間計測に見合った製品選びの参考にしてください。

 

中古計測器、測定器を売買したい会社様へ

当サイトはEkuipp(エクイップ)株式会社が運営しております。 法人間で中古計測器、測定器を直接売買できるプラットフォーム【Ekuipp(エクイップ)】を提供しております。 興味がある会社様はまずは資料請求ください。
ライター紹介
ライタープロフィール
シバ

広島県出身の41歳。現在は製造業で管理職の傍ら執筆活動を行っている。実は調理師出身という経歴の持ち主。得意分野は工業系の専門分野からアウトドアクッキングまで幅広く対応可能。

計測器・測定器紹介
Ekuipp(エクイップ) Magazine
タイトルとURLをコピーしました