デジタルストレージオシロスコープDCS-2000Eシリーズ

データシート

1.概要

  • DCS-2000シリーズは、大型8インチWVGA画面を搭載した最高1GS/sの4CH/2CHデジタルストレージオシロスコープです。
  • 最高120,000波形/秒の高速波形更新とVPOテクノロジーによる階調表示で発生頻度の少ない現象を明瞭に観測できます。最大10Mポイント/CHの波形メモリと最大29,000画面のセグメント機能により必要な現象のみを効率よく捉えることがとらえることができます。
  • FFT演算は、最大1Mポイント波形から高速処理で500Kポイントのスペクトラム波形を表示し、時間ドメインと周波数ドメインを同時に観測するのに便利です。
  • 垂直軸アンプのローノイズ化により、高感度での波形観測が見やすくなりました。
  • また、標準でシリアルバストリガとデコード機能をサポートしCAN/LIN/I²C/RS232/UARTなどバス解析に便利です。インターフェースは、USB/LANインターフェースを標準装備しATEなど自動機にも対応できます。

モデル : 周波数帯域 / 入力チャンネル / 周波数帯域※1(-3dB)/サンプルングレート※2

DCS-2074E : 70MHz / 4 /DC〜70MHz / 最高1GS/s
DCS-2104E : 100MHz / 4 /DC〜100MHz / 最高1GS/s
DCS-2204E : 200MHz / 4 /DC〜200MHz / 最高1GS/s
DCS-2072E : 70MHz / 2 /DC〜70MHz / 最高1GS/s
DCS-2102E : 100MHz / 2 /DC〜100MHz / 最高1GS/s
DCS-2202E : 200MHz / 2 /DC〜200MHz / 最高1GS/s

※1 1mV/divにおける帯域は、〜20MHz
※2 4CHモデル:最高1GS/s(1CHまたは2CH使用時)、最高500MS(3CHまたは全CH使用時)
2CHモデル:最高1GS/s(全CH使用時)

2. 特長と機能

 2-1. 最大10M/CHの大容量波形メモリ

最大10M/CHの大容量波形メモリを搭載しています。大容量メモリにより、サンプリングスピードが高速な状態で詳細な波形を取得できます。
また、メモリ長が選択可能で、セグメント機能との組み合わせで現象を的確に解析できます。

2-2. 120,000波形/秒の高速波形更新と波形表示テクノロジー

120,000波形/秒の高速波形更新とVPOにより各波形ポイントを振幅、時間と信号頻度の3次元でわかりやすく表示します。発生頻度に応じた輝度階調表示でジッタやグリッチなどを視覚的に捕らえることができます。

2-3. PUSH TO ZEROツマミ

垂直/水平ポジショントリガレベルのツマミは、押すとゼロ位置へ戻る機能を採用しました。波形を拡大した時などレンジを変更した時に、素早くゼロ位置へ戻すことができ便利です。

2-4. セグメントメモリ機能

セグメントメモリ機能は、信号の必要な部分の詳細のみを選択的にキャプチャするようにアクイジションメモリを最適化します。最大 29,000の連続したセグメント波形は、4nsのタイムタグ分解能でキャプチャすることができます。

10Mポイントの波形メモリを1から最大29,000のセグメント(メモリ長に依存)に分割し、トリガイベントごとに波形を取り込み必要なイベントのみを効率よく観測ができます。また、自動測定と組み合わせると各セグメントの測定値の一覧や測定値の統計表示が可能です。

通常の波形キャプチャ画像
波形メモリ長:セグメント数
1000ポイント:1〜29,000
10Kポイント:1〜2,900
100Kポイント:1〜290
1Mポイント:1〜20
10Mポイント:1〜2

【統計】指定した自動測定値を全セグメントの統計(bin数を設定)で表示します。
【リスト】各セグメントの自動測定結果を一覧表示できます。測定一覧は、外部USBへ保存できます。

2-5. データログ機能

波形データまたは画面イメージのログをトリガ毎に最大100時間まで保存できます。

  • 保存先:Remote Disk、外部USBメモリまたは内蔵ディスク※
  • 間隔:波形データ2秒〜2分、画面イメージ5秒〜2分
  • 時間:5分〜100時間(5分ステップ ; <10時間、1時間ステップ ; ≧10時間)

※データサイズが大きい波形データは、内蔵ディスクには保存できません。

2-6. 波形解析に便利な検索(サーチ)機能

強力な波形検索機能で、トリガと別にイベント条件を指定して取り込んだ波形上に条件と一致したマーカを設定できます。各マーカへジャンプして表示できます。
サーチ条件で波形に最大10,000マークを設定・検索します。
※画面に表示可能なマークは1000以下です。

Play/Pause機能を使うと自動的にイベントを順次ステップし観測できます。
検索条件:エッジ、パルス、ラント、Rise/FallTime、FFT、Peak、Bus

2-7. I²C/SPI/UART/CAN/LINトリガとデコード機能

シリアルバスのトリガとデコード機能を標準装備しています。アナログ波形と同時にシリアルバスを解析できます。

2-8. 豊富なトリガタイプ

トリガタイプは10種類あり様々な現象にトリガをかけることができます。

イベント遅延の例 時間遅延の例 図解

2-9.最大1M波形メモリで500KポイントのFFTデータ

FFT(高速フーリエ変換)機能は、選択CHのスペクトラムを最大500KポイントのFFT波形を表示します。高速更新と波形検索機能の組み合わせにより正確に周波数ドメインを観察デきます。

2-10. FFTピークマーカとレベルマーカ機能

サーチ機能のFFTPeakをオンすると、最大10個のピークマークまたはレベルマーカ(しきい値以上)を自動でマークし、希望するレベルのスペクトラムを簡単に探すことができます。
ピークのイベント(周波数、振幅)を一覧表示可能です。一覧をCSVでUSBへ保存できます。

FFTピークマーカとレベルマーカ機能 図解

2-11.その他

  • オンライン画面ヘルプ
  • 32MB内部フラッシュディスク

2-12.ソフトウェア

  • PCソフトウェア
  • USBドライバ
  • LabViEWドライバ(LabViEW2019)

3.定格(共通仕様)

垂直軸(共通仕様)

分解能 : 8ビット
感度: 1mV/div(※1)
入力結合: AC/DC/GND
入力インピーダンス: 1MΩ//約16pF
DCゲイン確度(※2): ±3%フルスケール ; 2mV/div〜10mV/div
±5%フルスケール ; 1mV/div
極性 : ノーマル、反転
最大入力電圧: 300Vrms、CAT I
オフセットポジション範囲:
1mV/div〜20mV/div : ±0.5V
50mV/div〜200mV/div : ±5V
500mV/div〜2V/div : ±25V
5V/div〜10V/div : ±250V

帯域制限:
70MHzモデル:20MHz BW
100MHzモデル:20MHz、70MHz BW
70MHzモデル:20MHz、70MHz 、100MHz  BW

波形の演算機能

 ①演算: +、-、×、÷、FFT、FFTrms、ユーザー定義演算
ソースCH;CH1〜CH4(※2)、Ref1〜Ref4(※2)

    ②FFT演算: 選択CHのスペクトラム振幅を表示
【垂直スケール】リニアRMSまたはdbVrmsに設定可能です。
【水平スケール】振幅または垂直位置に変更可能です。
【垂直/水平ポジション】設定可能です。Hz/Divとセンター周波数(※3)
【FFTウインドウ】 方形、ハミング、ハニング、ブラックマンを選択します。
FFT波形メモリ長: 最大1Mポイント(波形メモリ:10Mポイント時)

 ③ユーザー定義演算: 積分、微分、log、Lin、Exp、Sqrt、Abs、
Rad、Deg、Sin、Cos、Tan、Asin、Acos、Atan

トリガ

ソース : CH1、CH2、CH3(※2)、CH4(※2)、Line、EXT(※4)
トリガモード :
トリガタイプ : エッジ、パルス、ビデオ、ラント、Rise&Fail、タイムアウト、ALT、イベント遅延(1〜656535イベント)、時間遅延(4ns〜10s)、バス/I²C、SPI、UART、CAN。LIN
ホールドオフ範囲 : 4ns〜10s
結合 : AC、DC、LFrej、HFrej、ノイズREJ
感度 : 1div 

外部トリガ

範囲 : ±15V
感度 :
入力インピーダンス : 1MΩ±3%//〜16pF

水平軸

【水平時間レンジ】1ns/div〜100s/div(1-2-5ステップ)
ロールモード→100ms/div〜100s/div
【プリトリガ】最大10div
【ポストトリガ】 最大2,000,000div
【確度】1ms以上の任意の間隔で±50ppm
【リアルタイムサンプルレート】
4CH モデル:最高1GS/s(1CHまたは2CH使用時)、 最高500MS/s(3CHまたは全CH使用時)
2CH モデル:最高1GS/s(全CH)
【メモリ長】 最高10Mポイント/CHで選択可能(1K10K100K1M10Mポイント)(※5)
メモリ長: ノーマル/ズーム/FFT/FFT(ズームウィンドウ)
1k:○/×/○/×
10k:○/○/○/○
100k:○/○/○/○
1M:○/○/○/×
10M:○/○/×/×
※FFT波形のデータは、波形データの半分です。
【アクイジションモード】 ノーマル、平均、ピーク、シングル
【ピーク検出】2ns(代表値)
【平均】2〜256回、選択可能

X-Yモード
【X-軸入力】チャンネル1;チャンネル3(※2)
【Y-軸入力】チャンネル2;チャンネル4 (※2)
【位相差】±3(100kHzにて) 

カーソルと測定

・カーソル振幅、時間、ゲート機能あり(自動測定時)のカーソルです。
単位 : 秒(s)、Hz(1/s)、位相(°)、レシオ(%)
・カーソル間の電圧差ΔV(電流差ΔA)、カーソル間の時間差(ΔT)について測定します。FFT時は周波数と振幅(dbまたはV)が対象となります。
・自動測定は、電圧(または電流)・時間・遅延の3種類36項目、画面下部に最大8項目まで同時表示可能です。
・ゲートモード…自動測定の測定範囲を「全メモリ」「画面」「カーソル間」の3種類で指定可能なゲーティング機能があります。

統計については、最大1000データで平均、最大、最小、偏差を表示可能です。

【電圧/電流】p-p値、最大値、最小値、新福、ハイ値、ロー値、平均、サイクル平均、RMS、サイクルRMS、エリア、サイクルエリア、ROVシュート、FOVシュート、RPREシュート、FPREシュート
【時間】周波数、周期、立上り時間、立下り時間、+幅、-幅、デューティー比、+パルス、-パルス、+エッジ、-エッジ
【遅延時間】FRR、FRF、FFR、FFF、LRR、LRF、LFR、LFF、位相
周波数カウンタは6桁、2Hz〜定格周波数までのトリガ入力チャンネルの信号を測定します。 

コントロールパネル機能

【Autoset】全チャンネルの垂直、水平スケールとトリガレベルを自動的に設定します。(Autosetは取り消し可能です。)
【パネル設定の保存】20セット
【波形の保存】24セット

その他機能

【FFTスケール表示】dBVスケール選択時に画面右にスケールを表示します。
【デジタルボルトメータ】3桁電圧計:ACVrms、DCV、DCVrms、5桁周波数カウンタ
【デジタルフィルタ機能】入力波形に影響することなしに高周波または低周波ノイズの除去ができます。フィルタの周波数パラメータを個別CHまたはトラッキング機能により全CHを同じフィルタ周波数に設定ができます。ローパス/ハイパスフィルタを設定可能です。CHごと、CH連動も可能。
フィルタの種類:範囲
ハイパス:1Hz〜500MHz
ローパス:1Hz〜500MHz

【データログ機能】波形データまたは画面イメージを設定間隔で設定までUSBメモリまたはリモートディスク(LAN経由)で記録します。時間:2秒〜2分(波形データ)、5秒〜2分(画面イメージ)時間:5分〜100時間

【Go-NoGo判定機能】上限/下限リミット、許容値(0.4%〜40%、0.4%ステップ)
最大/最小リミット範囲設定に対してリミット内/外で判定します。波形が範囲内/外 になる毎に停止または連続判定を設定できます。判定結果を背面のBNC端子にパルス波で出力できます。

ディスプレイ

【TFT液晶】8インチWVGAカラーTFT LCDディスプレイ
【画面分解能】WVGA:800(水平)×480(垂直)
【補間機能】Sin(x)/x
【波形表示】ドット、ベクトル、可変パージスタンス:16ms〜4s、無限パーシスタンス、オフ
【波形更新レート】最大120,000波形/秒
【目盛】8×10div

インターフェース

①LAN標準装備
リモートディスクとソケット接続をサポートします。
・ソケット接続:LAN経由でコントロールが可能です
・リモートディスク:ネットワーク上の共有フォルダを保存先として利用できます。

②USB標準装備
【USBポート】前面パネル…USB2.0ハイスピード ホストポートで、USBメモリへ波形データ(※6)等を保存でき、波形データ(CSV、LSF(※6))とパネル設置を呼び出しおよびデータログができます。背面パネル…USB2.0ハイスピード デバイスポートでPCコントロールまたはプリンタへ印刷できます。(PicBridge対応プリンタ)
【Ethernet ポート】RJ-45、10/100mbps、HP Auto-MDIX機能サポート リモートディスク機能があります。
【Go-NoGo 判定出力端子】BNCメス、最大5V/10mA TTLオープンコレクタ出力
【盗難防止ロック】スタンダードケンジントンスタイルロックを背面パネルの盗難防止スロットに接続可能です。
【プローブ補正出力】周波数を選択可能(1kHz~200kHz)です。

言語
マルチ言語メニュー採用により、日本語・英語・その他使用可能です。

 その他仕様
・日付と時間を画面表示、データ保存時の日付/保存時のタイムスタンプ
・内蔵ディスク:32MB
・電源電圧と消費電力:AC100V〜240V、50〜60Hz、30W
・操作環境:0℃〜50℃。相対湿度≦80% at40℃以下、相対湿度≦45% at41℃〜50℃
・寸法:384.9(W)×208.0(H)×127.3(D)mm
・質量約2.8kg
・付属品…アクセサリCD-ROM(取扱説明書)、電源コード、プローブ(CH数分)

※1 : 1mV/divの周波数帯域は、DC〜20MHzです。
※2 : CH3、CH4、 Ref3、Ref4は4CHモデル。
※3 : FFT波形データは、波形データの半分です。FFT使用時の波形メモリ長はFFT表示設定により制限されます。周波数スケールは信号の水平スケールに依存します。
※4 : 2CHモデル。
※5 : FFT使用時は、最大1Mポイント。FFTズーム使用時は、最大100Kポイントです。
※6 : 保存可能な波形データ形式にはLSF形式とCSV形式があります。LSFは独自フォーマットのため表計算ソフト等では読めません。

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