島津「キャピラリガスクロマトグラフシステム GC-2014」データシート

データシート

基本性能

基本性能はより高いレベルに
使用頻度の高い基本機能を、 より高度に、 精密にGC-2010級のスペックを搭載

図0

AFC&デュアルAFC採用

キャリアガス流量をデジタル制御
キャリアガスの高精度な制御や高い再設定性はデータの信頼性を高めるために不可欠です。そのため個人誤差の少ない流量設定を可能にした電子式フローコントローラーのGCへの搭載が主流となってきます。
GC-2014シリーズは、キャリアガス制御にGC-17Aシリーズ、GC2010シリーズで培った電子式フローコントローラ(AFC)の技術を採用し、キャピラリカラムだけでなく、パックドカラムの場合にも、キャリアガス流量のデジタル制御を標準にしました。
AFCによる精密な流量制御が、 リテンションタイムやピーク面積の再現性を改善し、より高いレベルの分析を実現します。

検出器

様々なカラムに対応可能・新型FPD採用
検出器にはキャピラリ分析用にGC-2010の検出器構造を、パックド分析用にはGC-14の構造をそれぞれ取り入れました。TCDユニットには、パックドカラムを用いたガス分析に最適なTCD-14タイプと同じ半拡散セルタイプを採用しています。FPDには高感度なFPD-2010と同様のホロポータル(全光反射)タイプをベースにし、簡単なノズルの交換によりキャピラリ、パックドカラム両方に対応可能な新型FPDを採用しています。
図1図2

注入ユニット

従来の普及機を超えた精度
キャピラリカラム用試料注入部は、GC-2010の技術をベ一スとし、従来の普及機では得られなかった精度での分析を実現します。パックドカラム用試料注入部は実績の高いGC-14タイプの構造を採用しています。

カラムオーブン

サイズそのままに、大容量化
GC-2010の制御系と冷却機構を採用し、カラムオーブン性能を14シリーズから大きく改善させました。設薗幅はそのままにオーブン容量を大型化し、キャピラリカラムとパックドカラムを同時装着できる十分な容璽を持っています。

大型ディスプレイ採用

クロマトパックユーザに最適
表示部にクロマトグラム表示が可能な大型ディスプレイを採用し、クロマトディスプレイを持たないタイプのクロマトパックを強力にサポートします。
日本語表示でグラフィックなユーザインターフェースは、短時間での分析条件設定を可能にします。
ヘルプ機能も内蔵しており、導入時の操作トレーニングはほとんど必要ありません。
図4

より分かりやすく、よりシンプルなオペレーション

大型ディスプレイ、 ヘルプ機能、ポップアップ画面など生産性を向上させる機能を満載

分かりやすいポップアップ画面

ポラリティを明確に誤注入を防止
Ready時に表示されるグラフィカルなポッファップ画面がポラリティを明確に示し、デュアルバックドカラムシステムを用いたマニュアル注入時にも誤注入を未然に防ぎます。
図5

インテリジェントな自己診断機能

装置の予期せぬダウンを防止
自己診断機能を使用すれば装置が正常に動作していることを確認することができます。セプタム、インサートの使用状況、温度センサーの異常の有無、供給ガス圧力、キャリアガス制御状態、点火動作、直流電圧、ADコンバー夕などきめこまかな診断が可能です。
定期的な診断で装置の予期せぬダウンを防ぐことができます。
図6

AFC<アドバンストフローコントローラ)

カラム流量•スプリット比もデジタル制御
電子式流昼制御部により、キャピラリカラム分析時にはカラム入口圧、カラム流量、線速度やスプリット比がデジタル設定で閻単にできます。石ケン膜流量計やフローメータ一を用いた複雑なスプリット比の設定やメタンガス等を用いたカラム流量計等も必要ありません。
図7

デュアルAFC

パックドカラム分析もデジタル制御
キャリアガス流届制御には、キャピラリカラム分析だけでなく、バックドカラム分析にも電子式流量制御部デュアルAFCを採用し設定を容易にしています。
検出器ガスの制御にはロ―コストなマニュアルフロ―コントーラとAPCとを選ぶことが可能です。
マニコアルフローコントロ一ラ使用時にも、オプションの電磁弁ユニットを追加することで検出器ガスのON/OFFが電源や検出器のON/OFFにリンクし簡単に行なえます。
図8

あらゆる場面に対応可能。優れた拡張性

多様化、複雑化する分析対象に、簡単に、スピーディに対応するユニット/検出器群

豊富な注入ユニットラインナップ
より良いデータを得るためには分析目的、試料に合わせた運切なカラムと試料導入方法を選択することが必要です。GC-2014は4種類の注入ユニットから最適な注入モードが選択できます。

DINJ-2014

デュアルバックド注入ユニット
FID、TCDデコアル分析に対応しています。ひとつの温調ポートで2流路に対応しており、同時搭載数には1でカウントします。
図9

SPL-2014

スプリット/スプリットレス注入ユニット
標準でナローホアカラムによる高速分析に対応。ガスセーバー機能でスプリットガスの使用量を抑えることができます。高圧注入が可能です。
図10

SINJ-2014

シングルパックド注入ユニット
ECO等の高感度検出器用に試料注入部を専用化したい場合等に用います。
図11

WBI-2014

ダイレクト注入ユニット
溶媒テーリングを抑えるセプタムパ一ジ流路を持っています。ガラスインサートをスプリットレス分析用と共通化、簡略化を図っています。(特許取得済)
図12

図13

小型・高感度な検出器ラインナップ
TCDにはGC-14シリーズで実績の高い半拡散タイプのTCDセルを採用しました。
選択性検出器にはGC-2010用のノウハウをフィ ー ドバックし高感度化を実現しています。

FID-2014

水素炎イオン化検出器
有機化合物全般の検出に用いられます。自動点火、自動再点火機能を持っています。APCまたはオプションの電磁弁ユニットを装着することで水素炎消炎時に、ガス供給をカットするフィードバック機能を持っています。
オプションでフレームモニターの装着が可能です。
デュアルタイプとシングルタイプの2種類があります。
図14

TCD-2014

熱伝導度検出器
無機ガス、高濃度の有機化合物の分析に用いられます。
半拡散タイプセルの採用により、高い耐久性を備えています。
自動フィラメント保護回路を内蔵しています。
図15

ECD-2014

エレクトロンキャプチャ検出器
親電子性の化合物の分析に用いられます。セルの保温性を改善して汚染を軽減し、高感度化を達成。GC-14と共通のセルを採用、予備線源が共用で使用できます。
ご購入、ご使用に当たっては、「放射線障害防止法」により、あらかじめ文部科学省への使用許可あるいは使用届が必要です。(詳細は、営業にご照会ください。)
図16

FPD-2014

炎光光度検出器
残留農薬、 悪臭成分など有機硫黄系化合物、有機リン系化合物の分析に用いられます。FPD-2010機構をベ一スにノズル系を一新、高感度を維持したままパックドカラム分析にも対応。ノズル部分の交換によりパックドカラム分析とキャピラリカラム分析に対応。小型化と高い最高使用温度(350℃)を両立した設計です。
※フィルタの交換に工具を必要としません
図17

FTD-2014C

フレームサーミオニック検出器
残留農薬分析など有機窒素系化合物、 有機リン系化合物の分析に用いられます。 FTD-2010の機構を採用したキャピラリ専用検出器です。
工具を用いずコレクタの交換が可能です。オプションのアルカリソース再生キットを用いてランニングコストを抑えることが可能です。
※コレクタ交換には、工具を必要としません
図18

FTD-2014

フレームサーミオニック検出器
FTD-74の機構を採用した検出器で、FTD-74,17用のコレクタが使用できます。
ガラスパックドカラムを用いて分析する必要がある場合に用います。
図19

オプション

多彩なオプションが様々な分析をサポートします

AOC-20シリーズ

GC-2014にはオー トインジェクタAOC-20i、およびオートサンプラAOC-20sが取り付け可能です。
多くのパラメータが可変設定可能なため、試料に最適な注入方法を忠実に繰り返すことで、マニュアル注入では得られない高い再現性を実現します。
図20

システムGC

システムGC用にカラムオーブン ドアを2つに分割したサブドアタイプを用意しています。
サブドアには保温可能なバルブを3固さらに左側板に保温しないバルブを3個取付けられます。これらのバルブをアクチュエータで駆動する場合は、オプションのPRG-2010で制御します。
なお、システムGCは特注対応になりますので、詳細はお問い合わせください。
図21

フレキシティビティ

有効活用

島津ガスクロマトグラフGCシリーズ GC-7,9, 12, 14, 15, 16シリーズ用の40mmピッチガラスカラムを使用可能、 貴重なカラム資産を有効に活用できます。
図22
作業のしやすい大型カラムオーブン
GC-14シリーズと同じ装着幅のままカラムオーブンサイズは大型化、カラム交換作業がしやすくなりました。
図23

フローコントローラーの組み合わせが選べる

本体上部のクリアケ一ス内にマニュアルフローコントローラを5スロット、さらに本体下部後方にAFC,APC等の電子式フローコントローラを5スロットまで搭載可能です。ローコストなマニュアルフローコントローラを用いても、オプションの電磁弁ユニットを追加することで本体電源 や検出器のON/OFFに連動してガスの供給、停止を行えます。
検出器ガス制御にAPCを用いれば、GC分析における全てのバラメータをデジタル制御することが可能となり、分析条件やログ管理が容易になります。
図24

アプリケーションシステム

分析目的に応じたGC-2014分析システムをご提供します。

ヘッドスペース分析システム

・試料をバイアルに封印、一定時間加熱し、気相中のヘッドスペースガスを分析します。
・固体、液体試料の揮発成分の分析に用いられます。

システム構成(ヘッドスペースガスサンプラ付きGC)
・GC-2014 + PE社製Turbomatrix HS-40(40検体用)
・16検体用、110検体用モデルあり

分析用途
・医薬品中の残留溶媒の分析
・食品中の香気成分の分析
図25

蒸留GC分析システム

・保持時間と沸点との関係から各種石油留分の沸点分布を測定します。
・蒸留性状の解析を行い、専用レポートを印刷できます。

システム構成(蒸留GC)
GC-20 l 4 + WBl-2014 + GCsolut1on + 蒸留GCソフトゥェア
(対象試料に応じて、試料気化室、 カラムを選択します。)

分析用途
・各種石油成分

図26

PONA分析システム

ガソリンなど炭化水素混合物を分離し、各ピークを同定し、炭素数およびパラフィン、オレフィン、ナフテン、芳香族のタイプ別に分類、定量を行います。

システム構成(PONA•GC)
GC-20 l 4 + CRG-2014 + GCsolution + PONAsolut1on +MS-Excel(市販品表計算ソフト)
(対象試料に応じて、試料注入ユニッ ト、カラムを選択します。)

分析用途
・ナフサ、ガソリン、ガソリン基材の炭素数別、 タイプ別定量 (平均比重、平均分子量、オクタン価計算もできます。)
図27

データ処理装置

GCsolution Ver.2.3
最大4台のGCシステムの制御、データ処理が可能です。GC-2014だけでなく、従来モデルのGC-2010、GC-17A、GC-1700、GC-14B(A)も サポートします。その他の機種でも検出器アナログ信号を入力することで、データ採取も可能です。
(GC-l4Aは、検出器のレンジ4が使用できないなど、制御できる機能に制限があります。)
図28

クロマトパックC-R7A plus

● コンパクトな高速パラレルプリンタ
● システム自動化に適したクロマトパックBASIC
● GLP, GMP, 1S0-9000を支援
● 省スペース対応のスライド式表示画面
図29

クロマトパックC-R8A plus

● 定評あるデータ処理機能と簡単な操作性を継承
● 自動バリデーション機能を搭載
● 高速RS-232Cを標準装備
● ファクトリュースを中心に考えた Easyオペレーション
図30

仕様

カラムオーブン

温度範囲
室温十10℃〜400℃ (液化炭酸ガス使用時*一50〜400℃)
大きさ
幅250mmx高さ360mmx奥行175mm

内容積
15.8L

温度の正確さ
設定値(K)の士1% (0.01℃でキャリブレーション可能)

温度偏差
2℃以内(奥より30mm恒径200mmの円周上において)

室温依存性
0.01℃ /℃

プログラム段数
20段(降温フログラム可能)

プログラムレート設定範囲
ー250~250℃/min

全ステップ合計時間
-9999.99min

直線昇温範囲
150℃まで30℃/min
250℃まで20℃/min
380℃まで70℃/min
400℃まで7℃/min (室温25℃の時)

冷却速度
300℃ -50℃まで6m1n以内(室温25℃の時)

仕様カラム収納
キャピラリカラム: 2本
GC-14B用パックドカラム 4本(ガラスカラムは2本)

*液化炭酸ガスの使用には、 オプション部品が必要です。

試料注入部ユニット

温度範囲
〜400℃

昇温設定
1℃ステップ

同時搭載数
3ユニットまで

試料注入ユニット種類
デコアルパックド、シングルパックド、スプリット/スプリットレス

キャリアガス流量制御部

バックド・デュアル用
流量設定範囲
0〜100ml/min

プログラム段数
7段

プログラムレート設定範囲
ー400〜400kPa/min

補正機能
カラムオーブン昇温中のカラム平均線速度の保持可能(キャピラリの場合のみ)

 

キャピラリ• スプリット/スプリットレス用
(スプリット/スプリットレス注入モード)

圧力設定範囲
0-970kPa

プログラム段数
7段(降圧プログラム可能)

ブログラムレート設定範囲
ー400~400kPa/min

スブリット比設定範囲
0~9999.9

全流量設定範囲
0~1200mL/min

補正機能
カラムオーブン昇温中のカラム平均線速度の保持可能 (キャピラリの場合のみ)

 

(ダイレクト注入圧カモード)
圧力設定範囲
0-970kPa

プログラム段数
7段(降圧プログラム可能)

ブログラムレート設定範囲
ー400~400kPa/min

 

(ダイレクト注入流量モード)
流量設定範囲
0-1200mL/min

プログラム段数
7段

ブログラムレート設定範囲
ー400~400kPa/min

補正機能
カラムオーブン昇温中のカラム平均線速度の保持可能 (キャピラリの場合のみ)

検出器ユニット

温度範囲
~400℃ (FID, TCD, FTD) ~350℃ (ECO, FPO)

温度設定
1℃ステップ

同時搭載数
4ユニットまで(検出器の種類によって制限あり)

検出器ユニット種類

FIO,TCO,ECO,FPO,キャピラリ用/パックド用FTD

 

水素炎イオン検出器(FID)
方式
デコアル流量による差動方式

温度範囲
〜400℃

最小検出量
3pgC/s (ドデカン)

ダイナミックレンジ
107

ノズル
石英製 標準 パックド用. オプション キャピラリ用

 

熱伝導検出器(TCD)
方式
デュアル流量による差動

温度範囲
~400℃

ダイナミックレンジ
105

感度
40,000mV·ml/mg (プレアンプ内蔵lOX増幅峙)

 

エレクトロキャブチャ検出器(ECD)
方式
63Ni370MBq線源を用いた定電流方式

温度範囲
~350℃

最小検出量
0.1pg/s(γ-BHC)

ダイナミックレンジ
104

 

炎光光度検出器(FPO)
温度範囲
~350℃

ダイナミックレンジ
P 104
S 103

最小検出量
P 0.5pgP/s(γ-BHC)(トリブチルフォスフェート)
S 8pgS/s (ドデカンチオール)

 

フレームサーミオニック検出器(FTD)
(キャピラリ用とパックド用の2種類あります。仕様は同じ)
温度範囲
~400℃

ダイナミックレンジ
N 103
P 103

最小検出量
N 0.4pgN/s(アゾベンゼン)
P 0.05pgP/s (マラチオン)

ディスプレイ

240X320ドットグラフィックス表示(30桁Xl6行)

大きさ、重さ、所要電源(GC本体部)

大きさ
幅400mmx高さ690mmx奥行607mm

重さ
48kg (GC-20 l 4AFモデルの場合)

所要電源
AClOOV, 1800VA, 50/60Hz

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