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主な特徴
- 3.5インチカラー液晶ディスプレイ
- 高精度の基本確度:0.05%
- 高速測定:最高25ms(Fastモード:40回/秒)
- 測定パラメータとモニタの4項目を同時に表示します。測定パラメータ:L、C、R、X、|Z|、G、B、|Y|、D、Q、θd、θr、DCR、Δ% モニタパラメータ:|Z|、D、Q、Vac、Iac、Δ、Δ%、θr、θd、R、X、G、B、|Y|
- DC抵抗測定
- PASS/FAIL判定機能
- Auto Level Control (ALC)機能:信号レベルを一定(CV、CC)でDUTへ印加します。
- BIN測定:9BINと1AUXの全108BIN分類
- リスト掃引測定:10ステップ(周波数、電圧または電流)測定可能です。
- 内部DCバイアス電圧(DC BIAS±2.5V)
- 標準インターフェース:RS-232C、HAndler、USBホスト(メモリ用)
- 小型:高さ2U、幅1/2ラックサイズ
概要
LCR6000シリーズは、測定周波数範囲が10Hz〜2kHz/20kHz/100kHz/ 200kHz/ 300kHzの5モデルです。お客様のニーズに合わせた選択が可能です。
3.5インチカラーLCDを装備し測定内容や設定が見やすい2種類の表示モード(4つの測定およびモニタ項目のみと測定項目と設定を同時表示)で測定結果を素早く把握できます。AC測定は、測定パラメータの組み合わせ16項目とモニタパラメータ14項目があり、そのほかに直流抵抗(DCR)測定が可能です。
LCR-6000シリーズには、AutoLCZ機能、内部DCバイアス電圧(-DC2.5V〜+DC2.5V)や特性をチェックするのに便利な10ステップ、リスト掃引測定やMLCCなど様々なコンポーネントを測定できるようにALC機能など便利な機能をサポートした多機能な汎用LCRメータです。また、インターフェースはRS-232Cとハンドラ/SCANインターフェースとUSBホストポートを標準で装備しています。ハンドラ/SCAN機能はBIN分類と組み合わせ部品選別が可能です。

【測定周波数と分解能】
幅広いモデルで広範囲な測定周波数をカバーできます。
DCおよび10Hzから2kHz/20kHz/100kHz/200kHz/300kHzの5モデルとお客様のニーズに合わせて選択いただけます。また、周波数の設定分解能は4桁と細かく設定が可能です。
【測定信号レベル】
通常の測定信号レベルと定電圧/定電流レベルで測定が可能なALC機能をサポートしています。ALC(Auto Level Control)機能を使用すると、DUTに印加する信号レベルを一定(定電圧または定電流)にすることができます。
【2種類の表示モード】
測定結果や設定などが見やすい3.5インチのカラーTFT画面を採用しています。
測定値と設定を同時に表示するノーマルモードと測定値とPASS/FAILのみを大きく表示する拡大モードも2種類が選択可能です。
【測定パラメータの組み合わせとモニタパラメータ】
1回の測定サイクルでプライマリとセカンダリパラメータの組み合わせと2つのモニタパラメータの4つを同時に測定し表示します。
【Auto LCZ】
Auto LCZ機能は、ユーザーが手動で測定項目を変更することなく、自動的に並列及び直列モードとL、CまたはZを指定することが可能です。
※オートLCZ機能は複雑なコンポーネントの判断ができません。正確な測定をする場合には、この機能での測定はしないでください。
【PCソフトウェア】
RS−232C経由で測定項目の設定などの本体操作と測定値の取得ができます。PCソフトからの設定でデータの連続取得し保存やグラフ化が可能です。
【DCバイアス】
コンデンサなどの有極性アプリケーションのための-2.50Vd〜+2.50Vdcまで内部DCバイアス電圧を印加できます。また、別売りのDCバイアス電圧ボックスLCR-16を使用すると、±45
Vdcの印加ができ、DCバイアス電流ボックスLCR-17を使用すると、@±2.5
Adcの印加が可能です。
【リスト掃引測定】
リスト掃引測定機能は、周波数や信号(電圧/電流)レベルを最大10ポイントまで自動掃引し測定をすることができます。部品特性の簡易チェックが可能です。
※リストポイント数:最大10ポイント
※スイープパラメータ:周波数、電圧、電流
※リストスイープのコンペア機能:各測定ポイントに対して下限/上限を1ペア設定できます。
【ALC(オートレベルコントロール)機能】
ALC機能は、テスト電圧/電流レベル設定と一致するようにDUTにかかる電圧や流れる電流を自動で調整します。この機能を使用すると、DUTに印加する信号レベルを一定(定電圧または定電流)にすることができます。
【選択可能な出力インピーダンス】
LCR-6000シリーズは、出力インピーダンスを30Ω、50Ω、100Ωから選択できます。
【測定値のログ機能と画面イメージ保存】
測定値を最大10,000個まで内部データバッファに一時保存し外付USBドライブにCSV形式で最大9,999ファイル保存できます。また、外部USBディスクを接続するとEnterキーで画面イメージを BMP形式で外部USBディスクへ最大999ファイル保存できます。
定格
※仕様は、以下のすべての条件を満たした状態で定義されます。
温度:23℃±5℃ 湿度:<70%R.H.
ゼロ補正:30分以上エージング後、オープン/ショート補正
1年毎の校正サイクル
基本確度:0.05%(Slow/Med)、0.1%(Fast)
モデル名/測定周波数範囲
LCR-6300 / 10Hz〜300kHz
LCR-6200 / 10Hz〜200kHz
LCR-6100 / 10Hz〜100kHz
LCR-6020 / 10Hz〜20kHz
LCR-6002 / 10Hz〜2kHz
測定周波数
周波数レンジ/分解能/確度
10.00Hz≦f≦99.99Hz / 0.01Hz / ±0.01%
100.0Hz≦f≦999.9Hz / 0.1Hz / ±0.01%
1.000kHz≦f≦9.999Hz / 1Hz / ±0.01%
10.00kHz≦f≦99.99Hz / 10Hz / ±0.01%
100.0kHz≦f≦300.0Hz / 100Hz / ±0.01%
出力インピーダンス
30Ω/50Ω/100Ω選択可能
基本確度
0.05%(Slow/Med)、0.1%(Fast)
テストスピード
Fast:25m、Med:100ms、Slow:333ms
テスト信号レベル
【電圧】10.00mV〜2.00V(設定確度:±10%)、CV:10.00mV〜2.00V(設定確度:±6%)
【電流】100.0μA〜20.00mA(設定確度:±10%)、CC:100.0μA〜20.00mA(設定確度:±6%)
DCバイアス電圧
設定範囲±2.5V 分解能0.01V 確度0.5%+0.005V
パラメータ/表示範囲
※実際の測定範囲及び表示範囲は、測定レンジや周波数により制限があります。
R、X、|Z| / 0.00001Ω〜99.9999MΩ
G、B、|Y| / 0.01nS〜9999.99S
L / 0.00001uH〜9999.99H
C / 0.00001pF〜9999.99mF
D / 0.00001〜99999.9
Q / 0.00001〜99999.9
θd / -179.999°〜179.999°
θr / -3.14159〜3.14159
DCR / 0.00001Ω〜99.9999MΩ
測定モード
【基本測定の組み合わせ】
Cs-Rs、Cs-D、Cp-Rp、Lp-Rp、Lp-Q、Ls-Rs、Ls-Q、Rs-Q、 Rp-Q、R-X、Z-θr、Z-θd、 Z-D、Z-Q、DCR
【モニタ項目】2個を選択して表示
Z、D、Q、Vac、Iac、Δ、Δ%、θr、θd、R、X、G、B、Y
リスト掃引測定
10ステップ:周波数または測定レベル(電圧/電流)を掃引して測定
BIN測定
コンパレータ(98IN、AUX:1BIN)
メモリ
内蔵-パネル設定 10ファイル
測定データ 外部USBディスクへ保存:最大10,000データ
外部USB パネル設定:10ファイル、データ(CSV形式):9999ファイル
画面イメージ(bmp形式):999ファイル
機能
【自動レベル制御】(ALC) 信号レベルを定電力または定電流で印加可能です。
【平均】 1〜256回
【トリガ】 INT(内部)/MAN(手動)/EXT(外部)/BUS
【トリガ遅延時間】0ms〜60s
【判定機能】0ms〜60s
【Auto LCZ】測定パラメータを自動選択します。※複雑なコンポーネントでは判断できません。正確な測定をする場合にはこの機能を使用しないでください。
【ブザーモード】OFF/PASS/FAIL、Key ON
ディスプレイ
3.5インチカラーTFT液晶(320×240)
インターフェイス
RS-232C:D-Sub9ピン、オス
ハンドラ:D-sub25ピン、メス、USBホストポート
一般仕様
【使用温度】温度23℃±5℃、相対湿度:<70%RH
【動作温度】温度:0〜50℃、相対湿度:<70%RH
【使用環境】屋内のみ、高度<2000m
【保存条件】温度:-10〜70℃、相対湿度:<80%RH
電源
AC100V-240V、50〜60Hz、最大30W
寸法・質量
265(W)×107(H)×312(D)mm 、約3kg
付属品
電源コード、CD(ユーザーマニュアル)、テストフィクスチャLCR-06B
パラメータ/ 説明
Cs/ 直列等価回路のキャパシタンス[F]
Cp/ 並列等価回路のキャパシタンス[F]
Ls/ 直列等価回路のインダクタンス[H]
Lp/ 並列等価回路のインダクタンス[H]
Rs/ 直列等価回路モデルで測定された等価直接抵抗(ESR[Ω])
Rp/ 並列等価回路モデルで測定された等価並列抵抗(EPR[Ω])
|Z|/ インピーダンス(絶対値)[Ω]
|Y|/アドミタンス (絶対値)[S]
G/ コンダクタンス [S]
B/サセプタンス [S]
R/ レジスタンス(=Rs)
X/リアクタンス[Ω]
D/損失係数=tanδ
Q/ Qファクタ(=1/D)
θr/ 位相角(Phase radian)
θd/ 位相角(Phase angle)
Vac/ テスト信号電圧
Iac/ テスト信号電流
Δ/ 絶対偏差値
Δ%/ 相対偏差
DCR/ 直流抵抗[Ω]