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GDS-1052-Uの主な特徴
- 最高サンプリングレート:250MS/s
- 2000Kポイント(1ch時)
- 垂直感度:2mV~10V/div
- 水平時間:1ns/div~50s/div、ロールモード50ms~50s/div
→ ロールモードを搭載しており、50ms/div以上の掃引時間で使用が可能です。
- 自動測定:19 種類の自動測定(電圧または電流、時間)
→ 19項目の自動測定はメニュー部分に2チャンネル分5項目表示することができます。
- 演算機能:+(加算)、―(減算)、FFT
→ 基本波と高調波成分を観測するためのFFT演算機能を搭載しています。
- 5.7インチ カラーTFT液晶ディスプレイ、LEDバックライト採用
- USBホスト/デバイスポート
→ PCとUSBで接続ができ、プログラムから設定・データ取得が可能です。
- Go-NoGo 判定機能
→ Go-NoGo 判定機能については後述。
- データログ機能:USBフラッシュメモリへ波形データを保存
→ データログ機能については後述。
- 長期保証:10年
→ 長期保証については一部制約があります。詳細は公式ページへ。
- 価格:¥44,900
データログ機能とGo-NoGo判定機能について
「GDS-1052-U」は、新時代のベーシックデジタルスロレージオシロスコープとして、特にデータログ機能とGo-NoGo判定機能を備えている点で特徴的です。
データログ機能
データログ機能はUSB メモリへトリガがかかるごとにデータまたは画像を自動的に保存することができる機能です。長時間の試験に役立ちます。
USB メモリへ最大 100 時間までデータまたは画面のログが可能です。
データまたは画像は、USB フラッシュメモリへフォルダ名 「LogXXXX」で直接保存され、データログ機能を使用するたびに「XXXX」が増加していきます。
「LogXXXX」ディレクトリに保存されたファイルは「DSXXX.csv」、画像は「DSXXXX.bmp」としてそれぞれファイル名がつけられます。
トリガが掛かるたびにファイル名の番号も増加します。
保存する時間間隔で継続時間の間、トリガがかかるごとに波形データを自動的にUSBフラッシュメモリへ保存できるため手動で都度USBフラッシュメモリへ保存作業を省くことができます。継続時間に対するインターバル時間は以下のようになっています。
- ≦5分:2秒、3秒、4秒、5秒、10秒、20秒、30秒、1分、2分
- 5分<≦30分:2秒、3秒、4秒、5秒、10秒、20秒、30秒、1分、2分、5分
- 30分<≦100時間:2秒、3秒、4秒、5秒、10秒、20秒、30秒、1分、2分、5分、10分、20分、30分
Go-NoGo判定機能
Go-NoGo判定機能では、入力信号が設定したテンプレート内(または外)かどうかを判定します。NoGo判定の場合に停止したり、NoGo 回数を計測することなどもできます。
設定した最大/最小リミット(テンプレート)に対して判定を実行します。判定は入力波形が範囲内または範囲外になるごとに停止または連続判定の設定をできます。
テンプレートはリファレンス波形か本体メモリ波形から選択できます。
Go/NoGo判定はNoGo回数をカウントしたり、違反条件が満たされたとき停止するかどうかを選択できます。
トリガ回数に対するNG回数の比も表示できます。
仕様の詳細
垂直軸
- 感度:2mV/div~10V/div (1-2-5 ステップ)
- 確度:± 3% full scale
- 周波数帯域:DC 結合:DC~50MHz、AC 結合:10Hz~50MHz
- 立ち上がり時間:< 約 14ns.
- 入力結合:AC、DC、グランド
- 入力インピーダンス:1MΩ±2%、~15pF
- 極性:ノーマル、反転
- 最大入力電圧:300Vrms、CAT II
- 演算操作:+、–、FFT
- オフセット範囲:2mV/div~50mV/div(±0.4V)、100mV/div~500mV/div(±4V)、1V/div~5V/div(±40V)、10V/div(±300V)
トリガ
- ソース:CH1、CH2、Line、EXT
- モード:Auto、Normal、Single、TV、Edge、Pulse
- 結合:AC、DC、LF rej、HF rej、Noise rej
- 感度:0.5divまたは5mV(DC~25MHz)、1.5divまたは15mV (25MHz~50MHz)
外部トリガ
- レンジ:DC ±15V、AC ±2V
- 感度:~50mV(DC~25MHz)、~100mV(25MHz~50MHz)
- 入力インピーダンス:1MΩ±2%、~15pF
- 最大入力電圧:300V(DC+AC peak)、CATII
水平軸
- レンジ:1ns/div~50s/div、 1-2.5-5 ステップ、ロール 250ms/div ~10s/div
- モード:メイン、拡大範囲、拡大、ロール、X-Y
- 確度:±0.01%
- プリトリガ:最大10div
- ポストトリガ:1000div
X-Yモード
- X 軸入力:CH1
- Y 軸入力:CH2
- 位相差:±3°at 100kHz
波形取込
- リアルタイムモード:最高 250M S/s(1CH字)
- 等価サンプリング:最高 25G S/s
- 垂直分解能:8 bits
- メモリ長:4k ポイント
- 取込モード:ノーマル・ピーク検出 10ns (500ns/div ~ 50s/div)、平均 2、 4、 8、 16、 32、 64、 128、 256
自動測定
- 電圧:p-p 値、最大値、最小値、振幅、ハイ値、ロー値、平均値、実効値、上 OV シュート、下 OV シュート、上プリシュート、下プリシュート
カーソル測定
- 時間:周波数、周期、立上時間、立下時間、+パルス幅、-パルス幅、デューティ
- カーソル:カーソル間の電圧差(ΔV)と時間差(ΔT)
- 周波数カウンタ:分解能(6 桁、確度:±2%、>2Hz)、信号源(ビデオトリガを除く全てのトリガ、ソース信号)
パネル機能
- オートセット:垂直軸感度(Volts、水平軸時間、トリガレベルを自動的に調整*入力信号が<30mV、<30Hz の場合はオートセットで設定できません。
- 保存/呼び出し:パネル設定、波形を最大15セット本体メモリに保存/読み出し可能
ディスプレイ
- LCD 5.7 インチ、TFT、LED バックライト、QVGA;234 (垂直) x 320 (水平)、8 x 10 div、輝度可変
インターフェース
- USB スレーブポート:USB1.1 & 2.0 フルスピード準拠
- USB ホストポート:イメージ(BMP)、波形データ(CSV)とパネル設定(SET)の保存と呼出し
プローブ補正信号
- 振幅 2Vpp±3%、周波数範囲 1kHz ~ 100kHz、 1kHz ステップ可変、デューティ比 5% ~ 95%、5% ステップ可変
その他
- 電源電圧:ライン電圧 100V~240V AC, 47Hz~63Hz
- 消費電力:18W, 40VA 最大
- 使用環境:周囲温度;0 ~ 50℃、相対湿度;≦ 80% @35℃
- 保存環境:周囲温度;–10℃~ 60℃ただし結露がないこと、相対湿度;≦ 80% @60℃
- 寸法:310(W) x 142 (H) x 140(D) mm(突起物を含まず)
- 質量:約2.5kg
- 附属品:ユーザーマニュアル、電源コード1本、GTP-050A×2本