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概要
「DCS-7500Aシリーズ」は、USBメモリに波形データを自動的に保存できるデータログ機能を搭載した1GS/s、2chデジタルストレージオシロスコープです。
- 5.7インチカラーTFT液晶
- LEDバックライト
これらを採用したディスプレイを搭載し、周波数帯域は以下の3機種をラインナップ。
- 150Mhz
- 100MHz
- 70MHz
使いやすさと高機能を両立、開発・設計および生産・教育現場など幅広く対応できます。
主な機能・特徴
最大2M大容量メモリ
大容量メモリを搭載しています。
そのため長時間の波形記録からスクロール、拡大など様々な機能をより便利に使うことができます。
Go-NoGo判定機能
Go-NoGo判定は、NoGo回数をカウントしたり、違反条件が満たされたときに停止するか選択できます。トリガ回数に対してのNoGo回数の比も表示されます。
設定した最大・最小リミット(テンプレート)に対して判定を実行。
判定は、入力波形が範囲内または範囲外になるごとに停止または連続判定を設定できます。
最大・最小テンプレートは基準信号(内部メモリに保存したリファレンス波形)に対して許容量をパーセンテージで設定することも可能。最大・最小を個別に編集することもできます。
データログ機能
データログ機能では、設定した継続時間中、トリガがかかる毎に波形画像(bmp)・波形データ(csv)をUSBフラッシュメモリに保存することができます。
次のトリガ待機状態への時間間隔も設定できるため、長時間のデータ監視に最適です。
継続時間に対するインターバル時間
- ≦5分: 2秒、3秒、5秒、10秒、20秒、1分、2分
- 5分<≦30分:2秒、3秒、5秒、10秒、20秒、1分、2分、5分
- 30分<≦100時間:2秒、3秒、5秒、10秒、20秒、1分、2分、5分、10分、20分、30分
ロールモード搭載
ロールモードは50ms/div以上の掃引時間で使用可能です。
LabVIEWドライバを用意
LabVIEWで利用可能な計測器ドライバが用意されています。
ワールドワイド入力
入力電源はAC100V~240Vのワールドワイド対応です。
FFT/FFTrms演算機能
入力信号の基本波と高調波成分を観測するためにFFT演算機能を搭載。
通常の垂直軸がdB/div単位の場合ノイズの多いスペクトルから基本周波数を特定することが難しい場合がありますが、その場合FFTrms演算を使用すると垂直単位がV/div表示となり、波形の基本波と高調波の差を明確にすることができます。
自動測定機能
27項目の自動測定はメニュー部分に2チャンネル分5項目表示することができます。
ゲートモード
測定範囲を「カーソル」範囲内に変更可能モードです。
全測定項目表示
全ての測定項目を一覧化表示する「全測定項目表示」も可能。
附属アプリケーション「FreeWave」
USB経由でPCからのリモートコントロールも可能です。
本体ディスプレイをPC上にリアルタイム表示し、動画データとしても保存可能です。
(対象機種:DCS-4605/DCS-7500series/DCS-7500Aseries/DCS-9700series)
ランナップ
- DCS-7507A 78,000 2ch DC~70MHz <約5.8ns 1CH時最高1GS/s
- DCS-7510A 113,000 2ch DC~100MHz <約3.5ns
- DCS-7515A 128,000 2ch DC~150MHz <約2.3ns
ソフトウェア
- リモートコントロール用アプリケーション FreeWave(Windows 7(32bit, 64bit))
- LabViewドライバ
附属品
- アクセサリ CD-ROM(取扱説明書)
- 電源コード
- プローブ×2本
定格
垂直軸
感度 :2mV/div~10V/div (1-2-5 ステップ)
確度 :± (3% x |Readout|+0.1div + 1mV)
周波数帯域(–3dB) :
DCS-7507A – DC ~ 70MHz
DCS-7510A – DC ~ 100MHz
DCS-7515A – DC ~ 150MHz
立上り時間 :
DCS-7507A – <約7ns
DCS-7510A – <約5.8ns
DCS-7515A – <約3.5ns
入力結合 :AC、DC、グランド
入力インピーダンス :1MΩ±2%、 ~15pF
極性 :ノーマル、反転
最大入力電圧 :300V (DC+AC peak), CAT II
演算操作 :+、-、×、FFT、FFTrms
オフセット範囲 :
2mV/div ~50mV/div :±0.4V、
100mV/div ~500mV/div :±4V
1V/div ~5V/div :±40V、
10V/div :±300V
帯域制限 :20MHz (−3dB)
トリガ
ソース: CH1、CH2、ライン、EXT
モード :オート/ノーマル/シングル/TV(ビデオ)/エッジ/ パルス幅
結合 :AC、DC、周波数除去(LFrej、HFrej)、ノイズ除去
感度:
0.5div または 5mV DC ~ 25MHz
1.5div または 15mV DCS-7507A – 25MHz~70MHz
DCS-7510A – 25MHz~100MHz
DCS-7515A – 25MHz~150MHz
外部トリガ
レンジ: DC:±15V、 AC:±2V
感度:
約 50mV (DC~25MHz
約 100mV DCS-7507A – 25MHz~70MHz
DCS-7510A – 25MHz~100MHz
DCS-7515A – 25MHz~150MHz
最大入力電圧:300V (DC+AC peak), CAT II
水平軸
レンジ:1ns/div ~ 50s/div、1-2.5-5 ステップ
ロールモード: 50ms/div ~ 50s/div
確度: ±0.01%
プリトリガ:最大 8 div
ポストトリガ: 100 div
X-Y モード
X 軸入力: CH1
Y 軸入力: CH2
位相差: ± 3° at 100kHz
波形取込
リアルタイムモード:最高 1GS/s(1CH 時)
等価サンプリング: 最高 25GS/s
垂直分解能: 8 bits(1DIV:25 ポイント)
メモリ長: 通常4000 ポイント 1CH時最大2Mポイント、2CH時最大1Mポイント
取込モード: ノーマル、ピーク検出、平均
ピーク検出: 10ns (500ns/div ~ 50s/div)
平均: 2、4、8、16、32、64、128、256
自動測定
電圧: p-p 値、最大値、最小値、振幅、ハイ値、ロー値、平均値、実効値、上 OV シュート、
下 OV シュート、上プリシュート、下プリシュート
時間: 周波数、周期、立上時間、立下時間、+パルス幅、-パルス幅、デューティ
遅延:FRR、FRF、FFR、FFF、LRR、LRF、LFR、LFF
周波数カウンタ: 分解能: 6 桁、確度:±2%、>2Hz、信号源:ビデオトリガを除く全てのトリガ、ソース信号
カーソル測定
カーソル: カーソル間の電圧差(ΔV)と時間差(ΔT)
パネル機能
オートセット: 垂直軸感度、水平軸時間、トリガレベルを自動的に調整、*入力信号が<30mV、<30Hz の場合はオートセットで設定できません。
保存/呼出: パネル設定および波形を最大 15 セット本体メモリに保存および読出し可能
機能
データログ機能: USB メモリへトリガ毎に自動的にデータまたは画像を保存します。時間間隔:2 秒~5 分 *1、継続時間:5 分~100 時間
Go-NoGo 判定機能:上限/下限リミットの内(または外)でNoGo 判定ができます。
本体メモリ
パネル設定: 15 個:S1~S15
波形メモリ: 15 個:W1~W15
ディスプレイ
LCD: 5.7 インチ、TFT、LED バックライト
分解能(ドット) :QVGA;234 (垂直) x 320 (水平)
目盛: 8 x 10 div
輝度: 輝度可変
インターフェース
USB スレーブポート:USB1.1 & 2.0 フルスピード準拠、通信速度:12Mbps
PictBridge印刷:PictBridge 対応プリンタでの画面印刷が可能※ 2
USB ホストポート: イメージ(BMP)、波形データ(CSV)とパネル設定(SET)の保存と呼出し
プローブ補正信号
周波数範囲: 1kHz ~ 100kHz、 1kHz ステップ可変
デューティー比: 5% ~ 95%、5% ステップ可変
振幅: 2Vpp±3%
その他
入力電圧: 100V~240V AC, 47Hz~63Hz
消費電力: 18W, 40VA 最大
ヒューズ: T1A 、250V
周囲温度: 0 ~ 50℃
相対湿度: ≦ 80% @40℃以下、≦ 45% @41~50℃
周囲温度: –10℃~ 60℃ただし結露がないこと
相対湿度: ≦ 93% @40℃以下、≦ 65% @41~60℃
寸法: 341.5(W) x 162.3 (H) x 159(D) mm
質量: 約 2.5kg
※1 継続時間の設定により時間間隔は異なります。
※2 全てのPictBridge対応のプリンタに印刷できるわけではありません。