国際標準!?Si単位とは

私がまだ小さかった頃、天気予報で台風のニュースが放送されるとその大きさは現在の「ヘクトパスカル」ではなく「ミリバール」と表現されていました。どちらも圧力を示す単位で、単位の前にくる数字も全く同じです。ではなぜ、現在の天気予報は旧来の「ミリバール」ではなく「ヘクトパスカル」という単位を使用しているのでしょうか?

そこには、世界中で様々な単位が乱立することで起こる弊害を抑制することを目的に1954年に採択されたSIと言われるものが大きくかかわっています。

そんな、国際的な単位の基準とも呼べるSI単位について、様々な角度からご紹介していきます。

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国際単位系とは

まずは、SIについての本質的な観点からご説明します。

SIは英語の「International System of Units」の略で、元々国際単位の基準として存在していた「メートル法」の後継として定められた国際的な単位系で、メートル方で基本単位とされた「M(長さ)」「K(重さ)」「S(時間)」の3つに加え「A(電流)」「K(熱力学温度)」「Mol(物質量)」「CD(光度)」の4つの基本単位を追加した、新しい国際単位系の事です。

参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/SI%E5%9F%BA%E6%9C%AC%E5%8D%98%E4%BD%8D

この国際単位系とは世界各国が共通の単位を使用することで、様々な事象や数値を統一の単位で表現することを目的に制定されました。しかし実際は国際単位系とは別に各国では独自の単位系を使用している国も少なくないのが現状です。

冒頭の気圧に関する単位である「ミリバール」も国際単位系には属さないため、日本では1992年を機に「ヘクトパスカル」に変更されました。しかし、アメリカなど一部の国のでは現在でも気圧の単位として「ミリバール」が一般的に使用されるなど、その運用は各国にゆだねられています。

どうして全世界的に国際単位系に統一されないのか?

せっかく、国際的な基準として制定されたSI単位であるにも関わらず、各国は独自の単位系を使い続けるのでしょうか?そこにはその国の生い立ちやこれまで培ってきた経済の土壌など、簡単にひとくくりにはできない複雑な事情も存在します。

ここでは、なぜ世界中の基準単位を国際単位系に統一できないのかについてご紹介します。

そもそも、統一する必要性を見出せない

実はこれこそが、SI単位の普及の最大の妨げとなっている要因です。SI単位の前身であるメートル法も時代から各国の使用する基準単位には、微細な誤差こそあれど基本的にはすべてにおいて互換性があります。

例えば前出の「ミリバール」と「ヘクトパスカル」においては単位記号の違いだけで、数値としは全く同じ数値となります。同じように非SI単位とSI単位における互換性は広く国際的に知られています。その為、無理にSI単位に統一などしなくとも、世界中で通用してしまうのです。

一般生活に深く浸透していて、変更するのが大変

こちらもSI単位に統一されない大きな要因です。日本の場合は明治維新で開国をするまでの間、長さや重さなど日本独自の単位を使用していました。長さなら「尺」「寸」「里」など現在でも一部にその名残が残っています。同じように重さの「一貫目」や時間の単位である「刻」など、多くの単位が日本独自の単位を使用していました。

しかし、明治維新の後に国策として近代化を推し進める中で世界に通用する単位を周到すべく、メートル法を国の基準単位として制定しました。その後も日本の交易は素材を輸入し完成品を輸出するスタイルの交易であったため、世界に通用するものつくりの基本として幾度となく基準単位の見直しを行ってきました。日本のように常に単位が変わることに順応できる国は良いのですが、多くの国ではSI単位が制定される前から独自の単位を使用し、その単位が国民生活に深く根付いているため簡単に変更することが難しいのが現状です。

その国独自の工業規格が単位系とは別に存在する

もう一つ、SI単位に統一することが難しいことの要因として、各国が独自に定めている工業規格も大きく影響しています。

工業規格とはその国のものづくりのや様々な工業にまつわる基準を定めたもので、日本では「JIS」と呼ばれる工業規格が一般的に浸透しています。同様にアメリカ合衆国の「ASTM」やドイツの「DIN」などメジャーな工業規格だけでも10種類近く存在し、それぞれが自国の工業規格の詳細を数値で表す際に用いる単位は、必ずしもSI単位とは一致していません。

それでも必要なSI単位

ここまでお話しすると一見、IS単位など必要がないと思われがちですが、実は非常に重要なものであることは変わりません。

現状は各国がおのおの自国の情勢を鑑みて、独自の規格や単位系を使用しています。しかし、それらの独自の単位系を他の単位系と比較したり、互換性を持たせる場合などにはSI単位はなくてはならない基準となります。

普段はあまり意識することの無いいろいろな単位ですが、これを機にいろいろと気にしてみてください。きっとたくさんの気づきがあると思いますよ。

 

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ライター紹介
ライタープロフィール
シバ

広島県出身の41歳。現在は製造業で管理職の傍ら執筆活動を行っている。実は調理師出身という経歴の持ち主。得意分野は工業系の専門分野からアウトドアクッキングまで幅広く対応可能。

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