ミツトヨは計るを通じて社会貢献を目指す計測のリーディングカンパニー

「つくれるかどうかは、はかれるかどうかです」

これは、国内の計測機器メーカーとしては最大手のミツトヨが精密計測器開発のコンセプトとして掲げるスローガンです。羽田空港の出発・到着ロビーにも大きな広告と共に掲げられいます。

近年の工業製品に対する品質や精度の要求は厳しさを増すばかりで、その品質や精度要求にこたえるためには実際に製品を計測する精密計測機器は欠かせない存在となっています。

今回はそんな精密計測機器のリーディングカンパニー、「ミツトヨ」についてご紹介します。

「ミツトヨ」の創業者は実は出版関係者?

今でこそ国内の計測機器販売の最大手となったミツトヨですが、その創業に至るまでには様々な紆余曲折がありました。

ミツトヨの創業者である沼田氏は、元々は広島の小さな町のお寺の出身です。ちょっと話は脱線しますが、実はこのお寺現在も残っていて、その横にはミツトヨの大きな工場が併設されています。ちなみに筆者はこのお寺の境内で幼少期、鬼ごっこやかくれんぼに興じていました。

さて、話を戻します。広島の小さなお寺の出身であった沼田氏は「仏教を通じて世界平和を」との願いを実現すべくアメリカにわたり、現地で「パシフィックワールド」という本を出版しました。

しかしその出版は成功とはいかず、資金面での行き詰まりを理由に廃刊に追い込まれてします。その失敗を糧に沼田氏は「良いと信じることをするにも、資金は必要」と一念発起し、当時国内ではだれも生産していなかった計測器「マイクロメーター」の生産に乗り出します。

沼田氏の手がけたマイクロメーターはその精度と使いやすさから評判となり、外国製のみであった国内シェアを一気に獲得しました。

その後は、時代の流れに沿った新たな計測機器の開発にも積極的に資金を投じ、日本の工業生産を縁の下で支える、精密計測機器のリーディングカンパニーへと成長を遂げます。

ミツトヨ創業の6つの理念とは

最近のミツトヨ整品では見なくなった上の写真にある雪だるまを3つ合わせたような形。これはミツトヨのロゴマークです。このロゴマークにはミツトヨの創業以来の理念が集約されており、ロゴマークを使用しなくなった現在でも、その精神はミツトヨのものづくりの基本として存在しています。その理念とは

  • 精密測定に関する課題解決を通じて、お客様の事業発展に貢献する
  • 精密測定技術の錬磨・革新を通じて、世界の産業・技術の発展に貢献する
  • 事業活動に関わりのある全てのパートナーとの共存共栄を図る
  • 世界の平和、人類の幸福、自然環境との調和に寄与する
  • 誠実で責任ある企業活動を行い、社会の信頼に応える
  • 働きがいのある”生き生きとした”企業風土を気づき上げる

の6つです。世界的な計測機器の一大メーカーとなった現在でも、これら6つの精神にのっとた製品の製造や企業運営を理念としており、そういった姿勢が世界的メーカーの信頼を下支えしています。

「販売した後もメーカーの責任を果たすべき」としたミツトヨの理想

現在のものづくりの現場では、生産活動に関わるあらゆる事象に対して生産者と責任を求められる傾向にあります。製品を素材から製作する場合、素材のミルシートに始まり、切り出し証明・熱処理記録・素材の非破壊検査・硬度検査・寸法検査など、そのすべてで健全性を生産者が生産者の責任において証明することが求められます。

素材であれば素材メーカーの発行するミルシートがそれに該当しますし、熱処理であれば熱処理業者の発行する証明書がその役割を担います。では寸法検査の記録の整合性はどのように証明されるのでしょうか?そもそも寸法が正しいと証明するためには何が必要なのでしょうか?

その答えは計測機器の健全性にあります。ミツトヨは計測機器の販売はもちろん、その後の計測機器のメンテナンスやトレーサビリティー体系に乗っ取った校正を請け負っています。

計測機器メーカーによっては、計器を販売はするがメンテナンスや校正はできないなどといったメーカーが存在する中、ミツトヨに関しては機器の健全性が確保できる限りの期間、校正や修理・アフターメンテナンスといったサービスを保証してくれます。

実際、わたしの働いていた職場でも昭和50年代製のアウトマイクロを毎年ミツトヨでメーカー校正を受けていましたが、昨年社内で落下による変形が発生するまできちんと校正や修理に応じてくれていました。

そうしたユーザーファーストの企業精神も世界中でミツトヨが選ばれる理由ではないでしょうか。

これからもmade in Japanを支え続けるミツトヨの決意

創設当初から掲げられてきたミツトヨの6つの理念。その一つもかけることなく今日まで培われたた企業風土と企業努力によって、ミツトヨは国内の計測機器分野で確固たる地位を築いてきました。

しかし、ミツトヨはその地位に驕ることなく常に新しい挑戦を繰り返しています。

まだ世界にない計測器を開発することで、新たな加工法案や企業の設計思想にまで影響を及ぼす、ミツトヨの探求心はこれからも世界ブランド「Made In Japan」を陰ながら牽引する、ものづくりの大切なパートナーです。

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ライタープロフィール
シバ

広島県出身の41歳。現在は製造業で管理職の傍ら執筆活動を行っている。実は調理師出身という経歴の持ち主。得意分野は工業系の専門分野からアウトドアクッキングまで幅広く対応可能。

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