産業用ロボット事情!世界的な ロボットメーカーは日本に多い?

産業用ロボット事情!世界的な ロボットメーカーは日本に多い?

産業用ロボットは、技術力の向上と価格の低下により、一層の普及を見せています。ロボットが増加すると、人は要らなくなると考えられていますが、なぜかアメリカでは逆転現象も見られます。製造業における産業用ロボットの事情と、日本が誇る世界的メーカーについて紹介します。

製造業における産業用ロボット事情

製造 工場

産業用ロボットは、世界各地で需要が増加し、特に中国では、ここ数年で4倍以上に台数が増加しています。人件費が高くなればなるほど、産業用ロボットのニーズも高まり、マーケット増大とともに、メーカーのシェア争いも苛烈を極めている状況です。

ロボットが増えると人は要らなくなる?

産業用ロボットは、労働力の効率化により、生産性向上を実現させてくれます。今まで人が行っていた単純作業はもちろんのこと、複雑な作業も正確かつ迅速に行ってくれるのです。
ロボットが人に取って代わるため、労働者が不要となり職を追われた作業員も多いことでしょう。
ところが、産業用ロボットの増加にも関らず、労働人口の増加という現象がアメリカで起きています。アメリカ合衆国労働省の統計では、2017年4月の製造業の労働人口は1,240万人となっており、前年の同じ時期から2万5千人増えているのです。
その理由は、ロボットの導入によるコスト削減効果で、海外に設備投資をするメリットがなくなり、自国への投資が増えたからだと観測されています。
ロボットの増加は、労働者にとって絶対悪とも単純に言い切れないようです。また、人間が得意とする仕事、例えばパターン化されづらい仕事はロボットにはできません。うまくすみ分けていくのが効率的なのかもしれません。

産業用ロボットの世界4大企業

企業 イメージ

産業用ロボットは、世界4大企業といわれている4社がありますが、実はそのうちの2社は日本企業なのです。ここでは、産業用ロボットの世界4大企業を1社ずつ紹介したいと思います。

ABB(スイス)

ABBは、スイスのチューリッヒに本社がある企業で、電力関連事業や重電、重工業をメインの事業としています。多国籍企業の典型例といわれ、100カ国以上の国に進出しており、近年ではドイツの産業用ロボットメーカーGomtecを買収するなど、その規模を拡大させています。
ABBは、電力技術部門と、オートメーション技術部門の2つの事業部があり、オートメーション技術部門で、産業ロボット製品を手がけています。また、1996年に鉄道システム部門が売却されてはいますが、その後も車両用変圧器などの製造は続けており、鉄道システムの製造に再度参入した上で、本格稼働しています。

KUKA(ドイツ)

KUKAはドイツに本社を置く企業で、産業用ロボットや、工場自動化関連機器の製造メーカーです。世界各地に販売拠点やサービス拠点を持ち、細かい作業ができるロボットを拡販しています。また、産業用ロボットのシェアとして世界第2位を誇る企業として知られています。
そんなKUKAは、中国の美的集団 (Midea Group) の子会社でもあります。美的集団 は、中国の家電メーカーグループで、生活家電の製造販売をしています。グループの名称が特徴的で、日本では「びてきしゅうだん」とか、「マイディアグループ」、「ミデアグループ」と3パターンの呼び方をしており、統一されていません。

安川電機

株式会社安川電機は、福岡県北九州市八幡西区に本社があるメカトロニクス製品の製造メーカーで、産業用ロボットでは、世界4位のシェアを誇っています。日本初の全電動式産業用ロボット「MOTOMAN」は、世界各地の工場で活躍しているほか、日本の産業用ロボットメーカーとしては、初めて、中国に産業用ロボット専用の工場を開設したことでも話題となりました。
安川電機は、明治鉱業を興した安川敬一郎が、明治鉱業の電気用品の開発と製造目的に設立し、孫文に資金援助をしたことや、習近平が北九州市の工場視察で感銘を受けたことなどから、中国企業関係者にも信頼されています。
また、競合する美的集団とも提携をしていることも、関係者の間ではよく知られています。

ファナック

ファナック株式会社は、山梨県南都留郡忍野村に本社をかまえる電気機器メーカーで、工場の自動化設備に特化しています。産業用ロボットや工作機器用CNC(コンピュータ数値制御)装置で世界トップシェアを誇っており、ロボット部門だけでも1,400億円の売上があります。
世界における日本のシェアを底上げしているといわれているほどで、日本が世界に誇る企業でもあります。
ファナックは、研究開発に注力しており、従業員のおよそ3分の1が研究員であることからも、その様子が見て取れます。「壊れない、壊れる前に知らせる、壊れてもすぐ直せる」ということを共通テーマとして、高品質製品を世の中に生み出しています。
さらに、保守メンテにも力を入れており、顧客が利用し続ける限り修理可能な体制を整え、「生涯保守」を宣言しています。

世界に誇れる日本の産業用ロボットメーカー

産業用ロボットメーカーとして、日本が世界に誇れる企業はほかにもいくつかありますが、ここでは、不二越、川崎重工業、ヤマハ発動機の3社をピックアップして紹介します。

不二越

株式会社不二越は、東京都港区に本社を置く企業で、産業用ロボットや、切削加工用の工具、ベアリングなどの製造を行っています。産業用ロボットは、自動車製造用ロボットを得意としており、業界をリードしている企業といわれています。
安川電機同様に、中国に産業用ロボット専用工場を立ち上げ、シェアを伸ばしています。

川崎重工業

川崎重工業株式会社は、兵庫県神戸市に本社がある企業で、バイクや飛行機、鉄道車両、船舶などの輸送機器を製造しています。産業用ロボットに関しては、半導体向けのものが多く、40年以上のノウハウを提供しているのです。また、川崎重工も2015年に中国に産業用ロボット専用工場を開設し、他社に追随しています。

ヤマハ発動機

ヤマハ発動機株式会社は静岡県に本社があり、楽器製造のヤマハ二輪部門が独立して立ち上がった会社です。二輪の売上は世界第2位、船外機やウォータービークルは世界1位となっており、世界的企業としてその存在感を誇っています。
産業用ロボットメーカーとしては、電子部品実装機で知られていますが、自動二輪やマリン製品、エンジン向けのロボットも展開しています。

まとめ

産業用ロボットはニーズが高まり続けており、世界各地で導入が進んでいます。ロボットが人に取って代わり、雇用減少につながると予測される一方で、産業用ロボットの導入で労働人口が増加するという現象もみられています。
そんな業界において、日本は世界に誇る企業が多く、シェアの中で存在感を発揮しています。産業用ロボット専用工場が海外に増加するなどの動きもあり、積極的な投資が進んでいます。

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