みなさん、こんにちは!Ekuipp(エクイップ)株式会社です。
今回より6回にわたるシリーズでお伝えする、「なぜ中古計測器・測定器のマーケットプレイス「Ekuipp」を始めたのか?」。第2回は「計測器・測定器って何?」です。
取り扱われている計測器・測定器
——— 取り扱われている計測機と測定器について教えてください。
計測器・測定器には様々なものがありますが、例えば、電流を計るための計測器もありますし、電圧を計るための計測器もあります。あとは飲み物などの粘り気を測るための粘性器などがあります。
ものづくりの現場では、何か物を作る時には、必ず何かしらの計測器・測定器を使い、ものづくりをしていきます。製造業において、計測器・測定器はマザー・ツールです。計測器・測定器は製造業において、絶対不欠なものであり、どこでも使われている重要なものです。
代表的な計測器・測定器
——— 代表的な計測器・測定器がありましたら教えてください。
例えば、電機メーカーですと、確実に使うのがオシロスコープです。その他にも、電気の波長で言うと、スペクトラムアナライザというものをよく使います。理化学系の計測器・測定器の代表的なものですと、皆さんも知っている顕微鏡も含まれています。
計測器・測定器の購入者
——— 計測器・測定器は基本的には誰が買うのでしょうか。
基本的には製造業、メーカーが購入します。製造業、メーカーだけでなく、商社やレンタル・リース会社もいらっしゃいます。中には、修理会社などもいらっしゃいまして、今挙げたような企業の方々が購入者の多くを占めます。
市場規模
——— 計測器・測定器の業界規模について教えてください。
計測器・測定器の国内市場規模は約6,000億円と言われています。計測器・測定器はニッチな業界で、市場としてはあまり大きくないと思われがちなのですが、実はかなり大きな市場です。海外まで含めると、約3兆円の市場規模になります。その中でも日本の計測器・測定器のプレゼンスは非常に高く、日本の計測器・測定器のニーズは世界中からあります。
管理
——— 計測器・測定器の管理について教えてください。
実際に計測器・測定器を見たことがある方は想像がつくかも知れませんが、とてもセンシティブなものです。もちろん、雨ざらしにすることはなく、倉庫で管理をするわけですが、その際に気をつけなくてはいけないことが多くあります。物にもよりますが、温度や湿度、あとは振動にもかなり弱いので、その辺に気をつけて、場所を特定し、管理をしています。
廃棄方法
——— 計測器・測定器の廃棄方法について教えてください。
基本的に廃棄するタイミングは、会計面での減価償却が終わった後になります。その際に、リサイクル業者に依頼をし、廃棄をします。多くの製造業の企業は、リサイクル業者に廃棄を依頼するのみで、リユースはほとんどないのが実態です。廃棄後は、スクラップ会社という物を分解する会社があるのですが、そこで分解して、また原料に戻っていくという流れが主流となっています。
私たちはその流れは、非常にいいことだと考えていますが、計測器・測定器自体に非常に価値があって、リサイクルだけでなく、リユースにも価値があると考えています。Ekuippではこのリユースをどんどん広げようと動いています。Ekuippを通じて、リサイクルだけではなくリユースが当たり前となる世の中になることを願っています。
この業界では、まだリユースという概念はあまり定着しておらず、私たちがカルチャーを変えていきたいと考えております。近年ではSDGs(持続可能な開発目標)という具体的な行動指針が提唱されていることもありますし、私たちが向かっている方向は間違っていないと確信しております。