計測器と測定器の違いって何? 知っておきたい豆知識

計測器と測定器の違いって何? 知っておきたい豆知識

なんらかのデータを測ったり、目的をもって数値をチェックするためには、計測器を利用するでしょう。しかし、同じような機器として測定器というものもあります。計測器と測定器とは、一体どのような違いがあるのでしょうか?

計測や測定にまつわる言葉の意味

クエスチョンマーク 言葉の意味

計測器と測定器の違いを知るために、まずは「計測」という言葉と「測定」という言葉の違いを明確にする必要があります。「計測」にも「測定」にも「測」という文字が使われているため、「測る」ことには違いがありません。
しかし、両方に「測る」が使われていることによって、「計測」と「測定」の意味の違いをややこしくしているのです。
結論から紹介しますと、「計測」とは、なんらかのデータや数値を測ることを指します。一方、「測定」とは、基準のものと比較した数値やデータを表すことを指します。
こうして「計測」と「測定」を見比べても、とても複雑に思われるかと思います。そこで、それぞれの意味を辞典でチェックしてみましょう。

辞典での言葉の意味を知ろう

計測と測定の違いを辞典で調ると、微妙なニュアンスの違いに気が付くかと思います。三省堂大辞林の「weblio辞書」によると、計測とは「器械を利用して量や値をはかることと」とされています。
一方、測定は「長さや重さ、早さなどを器具や装置ではかること」とされていることに加え「直接行うことだけでなく、理論で間接的に行う方法がある」ともされています。
この比較だけで「計測」と「測定」の間に、明確な区別を見いだせませんが、どちらかというと「計測」の方が、少しだけ広い意味で使われるといったイメージで捉えておくと良いでしょう。

JISによる計測と測定の意味

本

計測と測定の一般的な意味の違いは、正直分かりにくいと感じられたかと思いますが、JIS規格では明確に定義されています。JIS規格とは、法律の規定に基づいて通商産業大臣が改正した日本工業規格のことで、日本工業標準調査会の審議を経た厳正なものです。
JIS規格によると「計測」とは「特定の目的をもって,事物を量的にとらえるための方法・手段を考究し、実施し、その結果を用い所期の目的を達成させること(JIS Z 8103参照)」と定義されており、「測定」は「ある量を基準として用いる量と比較し数値または符号を用いて表すこと(JIS Z 8103参照)」とされています。
JIS規格で比較しても、「計測」の方が意味合いが広いことがお分かりいただけるかと思います。

一緒に知っておきたい測定用語

計測と測定の違いを学んだついでに、せっかくなので他の測定用語も覚えておきましょう。JIS規格の内容をややかみ砕いて紹介していますので、ご確認いただければと思います。

  • 計量:   公的に決まっている「測定標準」という基準をベースとした計測のこと。
  • 工業計測: 工業の生産過程での計測や、生産に関係して行う計測のこと。
  • 観測:   事象を調べるために観察したり、事実を認める行為のこと。
  • 同定:   ものごとが同じであることを確認すること。
  • 測度:   測定量の大きさの目安に使う量や数のこと。

計測器と測定器の違い

計測器 測定器

「計測」と「測定」の言葉の意味の違いから、何となく計測器と測定器の違いがご理解いただけたかも知れませんが、それでもまだよく分からないという人もいらっしゃるでしょう。計測器と測定器も、それぞれJIS規格で用語の定義がありますので紹介します。また、測定器は、「測定機」という用語もありますので、それぞれ比較しておきましょう。

  • 計測器: 計器、測定器、標準器などの総称。計器、測定器など個々のものを計測器という場合は、それが計測器に含まれるという意味で用いる。
  • 測定器: 測定を行うための器具装置など。
  • 測定機: 測定を行うための機械。電力などのエネルギーの供給を受けて相対運動などの仕事をする測定装置。通常、複数の機能要素の組合せから成る。

JIS規格の定義を見ると、計測器は測定器を包括する意味で捉えることができます。つまり、計測器の方が、測定器よりも大きな概念だといえるでしょう。また、「測定機」は、より限定的な意味合いで使われています。それぞれの使い方を学んでおくと、微妙な用語の使い方に混乱する必要はないかと思います。

計測器と測定器の例

計測器や測定器には、具体的にどのようなものがあるのでしょうか?ここでは、計測器と測定器の例を紹介します。身近なものもあるかと思いますので、豆知識として知っておきましょう。

  • 長さ: 定規、ノギス、メジャー、レーダーなど
  • 重さ: 体重計、電子天秤、上皿天秤など
  • 圧力: 気圧計、真空計など
  • 加速度:加速度計、慣性計測装置など
  • 電気: 回路計、電流計、電圧計、抵抗計、検流計、周波数計、オシロスコープ等
  • 温度: 温度計、体温計
  • 時間: 時計、タイマー、ストップウォッチなど
  • 光:  分光光度計、蛍光光度計、天体望遠鏡など
  • 放射線:ガイガー、シンチレーション検出器、半導体検出器など
  • 物理量:高度計、地震計、湿度計、積雪計、体脂肪計、風速計、膜厚計など

まとめ

計測器と測定器の意味の違いは、非常に分かりにくいものかと思いますが、計測器が測定器を包括し、大きな意味合いとして定められると知っておくと良いでしょう。知らないからこそややこしいと思っていたことも、知るとスッキリするのではないかと思います。参考にしていただければ幸いです。

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