国際計測器株式会社は「回る製品」 を測る

国際計測器株式会社は「回る製品」 を測る

国際計測器株式会社は、試験計測装置メーカーです。本社は東京都多摩市にあります。
世の中のあらゆる工業製品は、回って動いています。自動車も冷蔵庫もパソコンも、必ずどこかが回っています。
回転は工業や産業に欠かせない動きですが、物体をうまく回すことは簡単ではありません。回転がずれると、製品が壊れてしまったり異音がしたりして使い物になりません。
そこで正確に回っているかどうかを計測する、国際計測器の製品が活躍するのです。

回らない工業製品はない

モーター

多くの工業製品は絶えず回っています。特に自動車は、タイヤ、エンジン、ハンドル、クーラー、ワイパー、ドアなど、半回転も含めるとあらゆる部品が回っています。
家電の多くはモーターを備えているので、やはり回っています。机やソファなどの家具は回っていませんが、しかしそれらの部品を回転させてつくることは多いですし、回転している工具でつくることもあります。「回っていない」工業製品や「回ったことがない」工業製品は、ほとんどないといえるでしょう。

静止時と回転時で異なるので厄介

回転する製品は静止しているときと回転しているときで、状態が大きく変化します。静止している物体には重力しか働きませんが、回転すると遠心力が加わるからです。回転しなければ壊れる心配がないものでも、回転した途端に壊れることもあります。
そこで回転製品をつくっているメーカーは、回転しているときの製品の状態を計測したいのですが、回転している物体を計測することは簡単ではありません。
それを可能にしたのが、国際計測器の計測機器なのです。

回っているものならほとんど計測できる

国際計測器の計測機器は、自動車、家電、事務機器、デジタル機器の各分野で活躍しています。
なかでも自動車分野は同社の主力事業となっています。そしてここでは、同社が最も得意とするタイヤの計測についてみていきます。

【国際計測器の製品1】タイヤバランサー

タイヤ

国際計測器のタイヤバランサーは、世界トップシェアを誇ります。タイヤバランサーは自動車のタイヤのバランスを測る装置です。タイヤバランサーはタイヤメーカーに販売しているもので、タイヤメーカーでは生産ラインでの検査に使っています。

タイヤが真円でなければならない理由

タイヤは円形にみえますが、厳密に測定すると歪んでいます。タイヤの厚みも厚い部分と薄い部分があります。タイヤは板状に伸ばしたゴムを丸めて形をつくるので、真円をつくることが難しいのです。さらにタイヤの歪みや厚さの違いは左右と上下に生じます。それらのブレは、回転し始めると大きくなる性質を持ちます。
タイヤ業界では、この複雑なブレを「ユニフォーミティ」という概念で修正します。ユニフォーミティとは「均一性」という意味です。
ユニフォーミティでは、重量と寸法と剛性の3項目をみます。つまりタイヤづくりでは重量と寸法と剛性を均一にすることを目指すわけです。
タイヤは超高速で回転するうえに、自動車の部品のなかではかなりの重量物です。そのため重量、寸法、剛性のいずれかに小さなブレが生じただけで、走行に大きな影響を及ぼします。

【国際計測器の製品2】タイヤ&ホイールアッセンブリー

総合評価装置(高速ユニフォーミティ)

国際計測器の主要製品のひとつ「タイヤ&ホイールアッセンブリー総合評価装置(高速ユニフォーミティ)」は、タイヤにホイールを装着した状態でユニフォーミティ(均一性)を測定できる機械です。
時速120kmで走行しているのと同じ回転数でタイヤ&ホイールを回しながら測定します。この測定をインラインで可能にしたのは、世界初です。

【国際計測器の製品3】タイヤフィッター

「タイヤフィッター」はタイヤの「ビード」と呼ばれる部位を測定する機器です。
自動車のタイヤは複雑な構造をしていて、部位ごとに名前がついています。タイヤが路面と接触する部分を「トレッド」、トレッドから側面に至るカーブ部分を「ショルダー」、タイヤの側面部分を「サイドウォール」といいます。「ビード」はサイドウォールからつながりホイールと「噛む」部分のことです。
タイヤに空気を充填するとタイヤが膨らんで、ビードがホイールに密着することで空気が漏れないようになります。そのためビード部分には強度を出すために銅製のワイヤー(ビードワイヤー)をとおしています。タイヤフィッターは、複雑な構造と重要な役割を持つビードを専門に計測する機器です。

【国際計測器の製品4】高速ユニフォーミティマシンと走行試験機(6成分力+高速ユニフォーミティ)

「高速ユニフォーミティマシン」は、実験室用の測定機器です。タイヤを時速200km相当の速さで回転させ、ユニフォーミティ(均一性)を測定します。
高速ユニフォーミティマシンに「走行試験機(6成分力+高速ユニフォーミティ)」を加えると、6成分でのユニフォーミティを測定できます。6成分測定とは、3成分の圧縮力と引張力に加え、回転も測定することをいいます。

もう少し詳しく解説します。
立体の物体はx軸、y軸、z軸の3軸で計測すると図面化することができます。
3成分測定は、x軸、y軸、z軸のそれぞれで圧縮力と引張力を測定します。それでタイヤの重量と寸法と剛性は「大体」測れるわけです。しかし3成分測定だけでは「大体」しか測ることができません。タイヤは高速回転しているので、3成分測定では回転時のユニフォーミティが測定できないからです。そこで、6成分測定では、3成分測定に加えて、x軸、y軸、z軸のそれぞれで回転したときの測定を行うわけです。「3軸×2種類の測定(圧縮・引張力と回転)=6成分測定」というわけです。
「高速ユニフォーミティマシン」と「走行試験機(6成分力+高速ユニフォーミティ)」を組み合わせてタイヤを測定すれば、過酷な使用条件でも耐えうる製品をつくれるというわけです。

まとめ~一流メーカーを支える技術

トヨタ、ホンダ、フォード、ブリヂストン、ボッシュ、パナソニック、キヤノン、ソニー、LG電子、TOTO、IHI…。
国際計測器の取引先には国内外の一流メーカーがずらりと並びます。一流メーカーは一流の工業製品を生み出しているからこそ一流を名乗っているわけですが、国際計測器の計測機器でしっかり測っているから一流製品を生み出せているのかもしれません。

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