英語を話す力の測定はかなり難しい

英語を話す力の測定は かなり難しい

日本人のイングリッシュスキルの低さがビジネスのグローバル化のウイークポイントになっているテーマは、いまだにリアルな課題になっています。そこで学校や企業は、生徒や社員たちの英語力を高めようと躍起になっています。
こうした動きを受けて、学習者たちの英語力を測定する方法が進化してきています。
最近注目されているのが、英語を話す力の測定です。
これまで活字の英文を読む力はペーパーテストで測定し、音声英語を聴き取る力はヒアリングテストで測ってきましたが、話す力の測定は盲点になっていました。話す行為は主観が入りやすく、客観的な測定で正誤をつけることが難しかったからです。

最新技術は、その難題をどのように乗り越えているのでしょうか。

なぜ「話す力」は測定が難しいのか

話す力 測定 難しい イメージ

日本人に最も親しまれている英語力の測定法は、英文の読解力テストでしょう。その後、音声技術を使ったヒアリングテストが開発され、大学受験でも多用されるようになりました。読む力と聴く力は、かなり正確に測定できているのです。
しかし日本人のビジネスパーソンが自分の主張を英米人や英語で仕事をしている人たちに伝えるには、話す力が重要です。英語でビジネスを発信してこそ、本物のグローバルビジネスを展開することができるのです。
ところが話す力を測定するには、測定者が受検者の話を聴かなければなりません。受検者の話は人それぞれなので、測定者は「共通のものさし」で測ることができません。
話す力の測定の難しさは、何も英語に限りません。現代国語の試験でも話す力の測定は行っていません。
正しい単語を使っているか、主語や目的語を省略していないか、語尾の使い方は正しいか、起承転結が明確か、抑揚をつけているか――などの判定は、測定者の主観が大きく影響してしまい、客観的な点数をつけることができません。
母国語の話す力の測定でもこれだけ難航するのですから、外国語ではさらに難しさが増します。
しかし次に紹介する2社は、その難題を乗り越えることができました。

ピアソン社は自動言語認識システムを使った測定法を開発

ピアソン・ジャパン株式会社(本社・東京都千代田区)は、世界100カ国以上で導入実績がある英語スピーキングテスト「ヴァーサント(Versant)」を日本で提供しています。
ヴァーサントのキャッチコピーは「仕事で使える実践的な英語力を測る」です。

ヴァーサントの使い方

ヴァーサント 試験 イメージ

ヴァーサントはスマホやパソコンで受検できます。24時間365日いつでもどこでも英語を話す力を試すことができるのが売りです。
試験は全63問で、ネイティブスピーカーが音声で質問し、それに受検者が音声で答えます。質問は録音です。試験時間は17分でテストが終わってからわずか5分で結果がわかります。
結果は20~80点で判定され、さらに4つのスキルごとのレポートが出てきます。
63問の内訳は以下のとおりです。
<音読(8問)>は、提示された英文を音読します。
<復唱(16問)>は、音声で流れてくる英語をそのまま繰り返します。
<質問(24問)>は、音声の質問に英語で答えます。
<文の構築(10問)>は、3つの英単語が音声で流れてくるので、それを使って文章をつくって答えます。
<話の要約(3問)>は、音声で物語が流れてくるので、それを要約して30秒で答えます。
<自由回答(2問)>は、質問に自由に答えます。
受検者の音声での回答は、自動言語認識システムが解読し判定します。このシステムで、発音、流暢さ、文章構成力、語彙力が測定できます。
63問の内容をみてわかるとおり、受験者は、いま聴いた英語を瞬時に理解してすぐに答えなければなりません。聴く力と考える力と話す力を同時に測定できるのです。

ドコモ系のエデュラボ社はネイティブが判定する

エデュラボ社 ネイティブが判定 イメージ

株式会社エデュラボ(本社・東京都港区)は、NTTドコモや旺文社などから出資を受けている教育関連の企業です。
エデュラボが英会話教室大手イーオンと共同開発した「ケイセック・スピーキング」は、パソコンで気軽に受検できる英語スピーキングテストです。
パソコン画面に英文の質問が現れるので、受検者はそれに音声の英語で答えます。
受検者の音声の回答はエデュラボ側で録音し、同社のアメリカの子会社の英語ネイティブの社員が録音を聞いて判定します。
結果が届くまでに1週間ほどかかります。
エデュラボでは受検料を1回4,500円程度にする予定です。

まとめ~英語を話す力を測定するビジネスは拡大するかも

エデュラボは将来的には、塾や学校にこのケイセック・スピーキングを販売したい考えです。というのも、2020年に新たに導入される大学入試制度の英語の試験で、「話す力」をみる問題が出題される予定だからです。
さらに東京都は2019年度にも、高校入試に英語を話す問題を出題する方針です。ただ、教官が受験生1人ひとりと英会話を交わす面談方式は難しいと考えています。
岩手県が2004年度に、高校入試で英語を話す問題を出題したのですが、問題の漏洩を防ぐために試験を終えた生徒を別室で4~5時間待機させるなど「苦労」があり、2006年度で廃止した経緯があります。
そうしたことから東京都では、受験生にタブレットを渡し、それに音声を録音させる方式を検討しています。話す力を測定するビジネスは、今後拡大していくかもしれません。

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