高画質モニタのパイオニア EIZO株式会社とは

高画質モニタのパイオニア EIZO株式会社とは

「ナナオのモニタ」で知られているEIZOブランドは、いつの間にか社名も「EIZO株式会社」に変わっているのを最近遅ればせながら知りました。EIZOは創業50年という節目を迎えています。

EIZO株式会社とは

液晶 モニター イメージ

パソコンの高品質モニタの代名詞といえば「EIZO」の液晶モニタですよね。私も大学生の頃、パソコンショップで見た美しい画質のEIZOのモニタに見惚れたものでした。
EIZO株式会社は石川県白山市に拠点を置く液晶モニタの製造・販売を行なっている会社です。ブランド名はEIZOでずっと名前が通っていますが、旧社名に「ナナオ株式会社」でした。パソコンに興味がある人は聞いたことがあると思います。ナナオは「石川県七尾市」に由来する名前です。
今回は、液晶モニタで名高いEIZO株式会社について紐解きます。

EIZO株式会社の歴史

1967年に石川県七尾市に七尾電気株式会社が創業し、翌1968年に同県羽咋(はくい)市に羽咋電機株式会社が創業します。創業当時は大手メーカーのブラウン管下請け製造を行なっていました。
1973年に羽咋電気へ七尾電気の事業を一部移管し、社名を株式会社ナナオに改めました。1979年に七尾電気株式会社を買収し子会社化しました。この頃、インベーダーゲームが大ブームとなっていましたが、なんとナナオがインベーダーゲーム機の製造を行なっていたのですね。
しかしながら、1980年代に入るとインベーダーゲームは終焉を迎えます。このころ、パソコン用モニタ製造に着手しはじめました。当時はCRTモニタ(ブラウン管)でした。
そして、1985年に欧州向けブランドとして「EIZO」、アメリカ向けに「NANAO」のブランドでパソコン用モニタの販売を開始しました。自社ブランド販売はナナオにとって悲願でした。
欧州は高品質思考、数多くの規格に準拠する必要があり、他社参入しにくい市場です。敢えて、品質に訴えかけてこの難しい市場に活路を見出そうとしました。結果、欧州市場で品質を鍛えられたということです。
1997年、ナナオは液晶PCモニタを開発・販売しました。当時、市場にほとんど出回っていなかった液晶をいち早く商品化し、人気が高まっていきました。

2000年以降は様々な分野に参入していきます。
まず、医療分野への参入を果たします。医療現場もデジタル化が進み、フィルムからモニタへと転換する中で、高画質なモニタが求められました。
2003年に、ColorEdgeシリーズを発売します。ColorEdgeはモニタ上で印刷時の色合いを確認できるため、コスト縮減・納期短縮につながりました。後に、デジタルカメラの普及によって、ColorEdgeシリーズは写真愛好家にも販路が広がっていきました。
2007年には、管制官用モニタ製造のテックソース社(アメリカ)・シーメンスの医療市場向けモニタ事業の双方を買収し、一気にグローバル化が進みました。
そして、ブランディング戦略として2013年にブランド名を「EIZO」に統一し、
商号を「EIZO株式会社」に変更しました。

EIZOのASIC技術

集積回路 イメージ

CRTモニタから液晶へ挑戦する際、今までブラウン管といったアナログな技術であったのが、液晶というデジタルの塊のようなものを取り扱うことになります。

実際、液晶モニタの背面は回路基板が詰まっています。その液晶モニタの性能を決めているのが画像制御ICです。EIZOは画像制御ICのASIC(エーシック:Application Specific Integrated Circuitの略。特定用途向け集積回路)を自社開発しており、EIZOの高画質を決定づけています。

あまり知られていないことなのですが、液晶パネルはパネル品質がどんなに良くても、ASICの制御の何如によっては到底高画質を達成することができないのです。つまり、ASICは EIZO製品の心臓部に当たるものです。

ASICの役割はざっくりいえば、PCから送られてきた信号を変換し、液晶モニタに映し出す指示を出す回路のことです。

ASICの品質の違いというのは料理に例えられます。材料や調味料が同じでも、料理人の能力やレシピ・火加減やタイミングの差で、同じ料理でも全く違った味になりますよね。ここでいう材料は「液晶パネル」、料理は「モニタに映し出す画像」です。ASICは料理人のようなもので、いい液晶パネルを調達しても料理人が上手でないといい料理にならないことを言い表しています。

基本的に、ディスプレイ専業メーカーでASICを自社開発しているメーカーはEIZOの他にありません。一般的に外部調達することが多いのですが、購入品を組み合わせて目的の高画質を達成しようとすると回路が煩雑になったり長くなったり、また不要な回路を搭載してしまうこともあります。

ですので、EIZOでは30年近くASICの自社開発にこだわり、開発しつづけているのです。

まとめ

EIZOのブランドロゴは、光の3原色RGB(Red、Green、Blue)から成り、青には「日本海」を緑には「白山山系の山々」が表されています。赤には社員の情熱と使命感を表し、これらの調和をブランドロゴとしています。
北陸の自然の中で創業したディスプレイメーカーは50年の間に揺るぎないブランドを作り、そしてグローバル化・多角化を進めてきました。
美しいモニタが実はインベーダーゲームから始まっていたというのには驚かされましたが、今でもその流れは失われておらずパチンコ台のモニタを作っているそうです。
遊び心と高画質を追求する、非常にユニークなメーカーと言えますね。

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