「聴こえ」の測定はここまで進化している!!

「聴こえ」の測定は ここまで進化している!!

「どれくらい聴こえているか」という質問に答えるのは意外に難しいのではないでしょうか。「聴こえ」は状態を表現することが難しく、これまで簡単に聴力を測定する方法がありませんでした。
大人を上回る難しさがあるのは赤ちゃんの「聴こえ」の測定です。赤ちゃんは「聴こえ」を体験したことがありませんし、「聴こえていない」と表現することもできないからです。

今回は「大人が聴こえを改善するとどれだけ快適になるか」という話と、「赤ちゃんの聴こえをどうやって測定しているのか」という話を紹介します。

「見え」に比べてはるかに話題になりにくい「聴こえ」

聴覚 耳

聴覚と視覚はいずれも五感の1つですが、普段の生活で話題になるのは圧倒的に「見え」のほうです。人は「見え」については多くの表現方法を持っています。

「あそこにあるカレンダーの数字ぐらいは見える」「信号機がゆがんで見える」「近いものが見えづらくなった」「視力が0.5から0.1に落ちた」

こうした会話は日常的に交わされています。
しかし「聴こえ」について話題になるのは、せいぜい「聴こえるか、聴こえないか」ぐらいです。多くの人は「聴こえ」について大雑把にとらえているのです。
自動車の運転免許の更新でも、視力は確認しますが聴力は調べません。
ところが「聴こえ」を測定してちょうどよい音をつくりだすと、とても快適になります。それを実現した画期的な商品を紹介します。

「聴こえ」を微調整して格段に聴こえるようになるヘッドフォンアンプ

Aume Audio イメージ

出典: Makuake

画期的な商品とは、「聴こえ」を微調整して格段に聴こえるようになるヘッドフォンアンプ「オウメオ オーディオ(AUMEO AUDIO)」です。

オウメオは手の平にすっぽり収まるくらいの小さな機械です。これを音源となるオーディオとヘッドフォンの間につなぐと、ユーザーの「聴こえ」にマッチした音に変換してくれるのです。

吊るしのスーツとオーダーメードスーツくらい違う

例え話をします。洋服店に行くと、サイズの異なるスーツが数多く並んでいます。これら吊るしのスーツは、洋服店側が「大体これくらいのサイズにしておけば多くの人が着られるだろう」と予測してつくっています。そのため、着ることはできても、肩の部分がだぶだぶだったり、太ももがぴちぴちだったりすることがあります。
一方、オーダーメードスーツは、客の体のあらゆる部分のサイズを測り、その測定値から布地を裁断していきます。そのため体のどの部位もフィットします。
普通のオーディオから流れる音楽は、いわば「吊るしの音」です。オーディオメーカーは「大体これくらいの音にしておけば多くの人が聞こえるはず」と予測してつくっています。
しかし実際は、音が持つ周波数ごとに、人それぞれ聴こえ方が違うのです。
オウメオは、ユーザーの「聴こえ」を左右それぞれ8種類の周波数で測定します。その後、オウメオは、ユーザーの「聴こえ」が悪い周波数だけ大きくするのです。ある1種類の周波数だけ「聴こえ」が悪いのに、全体の音量を上げてしまうと、大音量によって聴覚が傷つくことがあります。
オウメオは「聴こえ」が悪い周波数だけ大きくするので全体の音量を上げる必要がなく、聴覚を傷つけるリスクが減るのです。

オウメオの使い方

オウメオを使うには、まずはスマホで無料のアプリをダウンロードして聴力を測定します。その測定結果をオウメオに落とし込むと、オウメオがユーザーの聴こえ方を覚え、どの周波数を大きくすればいいのか判断できるようになります。
オーディオなどの音源とオウメオをつなぎ、さらにヘッドフォンとオウメオをつなげば準備完了です。音楽を流すと、オーダーメードの音がユーザーの耳に届きます。オウメオは税込32,184円で買うことができるようです。

赤ちゃんの「聴こえない」を測定する方法

赤ちゃん

赤ちゃんは「聴こえ」の体験をしたことがないので、「聴こえない」という状態がわかりません。また赤ちゃんの場合、聴覚障害があってもなくても、同じように笑い同じように泣くので聴覚障害は発見しづらいのです。
聴覚障害の場合、早めに発見して訓練を開始すれば、将来の日常生活の支障をかなり減らすことができるのですが、発見が遅れるケースは少なくありません。
1,000人に1~2人に聴覚障害。新生児検査をしましょう
日本耳鼻咽喉科学会によると、生まれつき聴こえが悪い先天性難聴の出現頻度は1,000人に1~2人とされ、これはかなり高頻度で起きる障害とされています。
欧米では新生児聴覚検査は義務づけられていますが、日本ではそうはなっていません。そこで同学会では、親や産科医や小児科医などに、新生児聴覚検査を実施するよう呼び掛けています。
赤ちゃんの聴覚検査には自動OAE検査と自動ABR検査の2つの方法があります。

自動OAE(耳音響放射)検査とは

自動OAE検査はとても簡単です。耳の中に差し込むタイプのイヤホンのような装置を赤ちゃんの耳に入れて測るだけです。
「イヤホンのような装置」からは特殊な音が出ていて、その音が赤ちゃんの耳の奥の「蝸牛(かぎゅう)」という器官にぶつかり反射音を出します。この反射音は「耳の中の細胞」が縮まったり伸びたりすることで発生します。聴覚障害があると耳の中の細胞が縮まったり伸びたりすることがないので、反射音が違ってくるのです。
「イヤホンのような装置」が反射音を拾えば検査終了です。この反射音の測定により「問題なし」または「再検査が必要」がわかります。

自動ABR(聴性脳幹反応)検査とは

自動ABR検査ではまず、電極を頭に2カ所、肩に1カ所貼ります。その後、赤ちゃんの両耳にイヤホンを装着して、やはり特殊な音を出します。
「聴こえる」とは、耳に入ってきた音が聴覚神経を通って脳に達し、脳が「音が聴こえた」と判断することです。聴覚神経は電気信号によって、脳に音の状態を詳しく伝えています。この自動ABR検査では、聴覚神経から脳に伝わる電気信号を測定します。聴覚障害のない子供の電気信号と比較して、聴覚障害の有無を測定します。
こちらも「問題なし」または「再検査が必要」で判定します。

検査がとても簡単になった

ABR検査はかつて、赤ちゃんを完全に眠らせてから、防音室の中で行う必要がありました。しかし機械の発達により、ベッドサイドで赤ちゃんがまどろんでいる状態でも短時間で検査できるようになりました。それで名称に「自動」をつけて自動ABR検査と呼んでいるのです。
自動ABR検査は自動OAE検査と一緒に行います。両方の検査を行っても10分ほどで済みます。

まとめ~測定技術の進化が生活を改善

機械の開発が進み「聴こえ方」が詳しくわかるようになりました。しかも測定がとても簡単になりました。測定技術の進化は「聴こえライフ」を改善します。

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